スマイルゼミ小学生向け通信教育には「標準クラス」と「発展クラス」の2つがあり、好きな方を選ぶことができます。発展クラスは標準クラスとどう違うのか、どんな力がつくのか、難しいのか、受講して分かったことを口コミしますね。
スマイルゼミ「発展クラス」とは?
スマイルゼミは教科書準拠の通信教育です。教科書レベルの基礎・基本をしっかり身に付けていきたい小学生に適した教材です。
参考記事 小学生通信教育14社比較⇒
参考記事 小学生タブレット通信教育9社比較⇒
関連記事 スマイルゼミ小学生の口コミ徹底検証⇒
でも基礎・基本だけでなく、応用問題にもガンガン取り組んでいきたい小学生もいますね。そういう小学生がスマイルゼミを受講するなら、断然「発展クラス」がおすすめです。
結論を先にまとめると…
さて、そもそも「発展クラス」とはどういうものでしょう?「標準クラス」と全く違う勉強をするのではありません。
こちらは、発展クラスを受講した場合の小学2年生7月の講座一覧画面。
マルで囲んだ「ちょうせん」と書かれている講座が、発展クラス専用のもの。残りは標準クラスと共通の講座です。
つまり発展クラスを選ぶと、標準クラスの講座に加えて、難易度の高い応用・発展問題に取り組む講座も配信されるのです。
標準クラスとの共通講座で基礎基本をまず押さえるところが、全体的にハイレベルなZ会との違いです。
こうして講座一覧を見ると、標準クラスだとしたらマルで囲んだ講座がなくなるので、講座数が少なくてちょっと寂しい感じもしますね。
一方、発展クラスなら、1~2年生は国語と算数で、3~6年生は国語・算数・理科・社会それぞれに、発展クラス専用の講座が追加で配信されます。
追加される講座数は学年や月によって異なりますが、標準クラスのおよそ1.5倍の学習量になるのだそう。
なお、英語には「発展クラス」はありません。その代わり、「英語プレミアム」という有料オプションを追加することで、学習量を増やしたり、レベルの高い学習に取り組むことができます。
参考記事 スマイルゼミ英語プレミアム HOP・STEP口コミ⇒
標準クラスと比べて発展クラスはどのくらい難しくなるのか、どんな力がつくのか、まずは小1・2年の算数の講座から、具体的に口コミしていきますね(準拠教科書「東京書籍」の場合)。
スマイルゼミ発展クラス・算数の口コミ
論理的思考力
発展クラスの算数では、ひとひねりしてあって、論理的思考力が養われるレベルの高い問題がたくさん出題されます。
例として、小1・1月の「大きい数」で2つのクラスを比べてみましょう。
標準クラスでは、みかんにタッチしてかごに入れながら、10のまとまりを作って数えていくという、基本的な問題になっています。
標準クラス小1・1月
一方、同じ月の発展クラスでは、大きい数が並んでいるところに当てはまるピースを入れるという発展問題に取り組みます。どんな決まりで数が並んでいるのか、論理的に考える必要があります。
発展クラス小1・1月
パズルのような問題があるのが、スマイルゼミの楽しいところ!
標準クラスと発展クラスの難易度の違いが分かる、別の例を紹介しますね。
小2では、L(リットル)、dL(デシリットル)、mL(ミリリットル)について学校で習いますが、これが7月の講座に登場します。
標準クラスでは、「同じ単位同士を計算する」という基本的な練習をします。
標準クラス小2・7月
一方、発展クラスでは、順序立ててL⇔dL⇔mLの換算をしつつ、計算することが求められます。
発展クラス小2・7月
L⇔dL⇔mlの変換は小学生がつまずきやすいポイントの1つ。発展クラスなら、しつこいくらいしっかり取り組ませてくれますよ。
図形センス
図形問題での、標準クラスと発展クラスのレベルの違いを見てみましょう。
例えば1年2月の「かたちづくり」という学習。
標準クラスでは、三角形の色板を組み合わせて、形を作ります。4つの三角形の向きを変えて置くだけでいいので、難しくはないですね。
標準クラス小1・2月
モノを動かして体感しながら学べるのはスマイルゼミの強みです!
一方、同じ月の発展クラス用の講座では、動かす板がより複雑な図形になっています。
発展クラス小1・2月
どう動かしてどう組み合わせればぴったり収まるのか、形の変化をイメージしながら取り組みます。図形センスが鍛えられる高難易度の問題になっています。
難しいですが、パズル式で楽しめます!
判断力
スマイルゼミ発展クラスでは、与えられた条件を読み取って、正しい答えは何かを判断する問題もあります。
例えば2年4月の発展クラス「正しくカードをくばろう」という講座。2人の話を読み取って、どのトランプを選べばよいか、判断します。
発展クラス小2・4月
こういう問題は教科書には出てこないですね!
パズル問題
スマイルゼミ発展クラスでは、パズルに挑戦する講座もあります。
こちらは小1・2月の問題。線を引いて3つのグループに分け、それぞれのグループに3種類のマークが入るようにするというもの。
発展クラス小1・2月
論理的に考える力が養われる問題になっていますね。
さらにこちらは、小2・6月の問題。空いているところに数字を入れて、正しい足し算になるようにするというもの。
発展クラス小2・6月
どこから埋めれば答えを導きだせるのか、思考力・判断力が養われます。
しかもしっかり考えさせる問題なのに、パズルになっているのがいいですね。レベルは高いのに勉強らしくないので、小学生がゲーム感覚でチャレンジできます。
このように、発展クラスの算数は難易度が高いですが、ゲーム感覚で取り組める問題もたっぷり!
なお、発展クラスの難易度の高さを紹介してきたので、「難しすぎるのでは?」と心配になるかもしれませんね。でも解き方が分からない時には「ヒント」を見ることもできますよ。お子さん1人でも正解に辿りつけるように作られています。
発展クラス小2・5月
学年が上がると、「チェックポイント式とき方動画」も配信されます。応用問題や難問を、動画解説で理解できるように作られていますよ。
次は発展クラスの国語の特徴を、小1・2年の講座から紹介していきますね。
スマイルゼミ発展クラス・国語の口コミ
初見の文
スマイルゼミは教科書準拠の通信教育。ですので標準クラスで扱う読解問題は、小学校の教科書に出てくる文章そのままです。
教科書の文を理解できることは大切なので、通信教育で確認しておくのは悪いことではありません。
けれども読解力を伸ばすという点では、色々な文章に触れておきたいもの。
そこで発展クラスでは、教科書には出てこない、小学生が初めて見る色々な文章が登場します。
ちなみに難易度が高い通信教育であるZ会や名探偵コナンゼミの国語では、教科書とは異なる文章のみを敢えて扱っています。このことからも、教科書以外の文に触れることの大切さが分かりますね。
参考記事 Z会と名探偵コナンゼミの比較⇒
読解力を伸ばすために初見の文に多く触れさせたいなら、スマイルゼミを受講する場合は発展クラス一択ですね。
では、どんな初見の文が登場するかですが…
例えば物語文。スマイルゼミオリジナルの文章も登場します。
掲示物に書かれていること(ここでは「スマイル図書館のきまり」)を読む問題もあります。
観察日記を読んで、表にまとめたりもします。
このほか発展クラスには、説明文、新聞、意見文、募集要項、チラシなど、様々な文章が登場します。色々な初見の文を読んで問題に答えていくことで、読解力が育つようになっています。
文法
発展クラスの国語では、読解に重要な「文法」にも取り組みます。
例えば、「だれが・なにが」「どうする・どんなだ」という、主語と述語の問題。
「しかし」「だから」などの接続詞の問題。
このほか、助詞や助動詞、こそあど言葉(「これ」「それ」「あれ」「どれ」など)についての学習もあります。
また、初見のまとまった文章の中で、「質問」と「答え」を読み取ったり…
説明文の中で「わけ」を読み取ったりなど、文法の知識を使って読解問題にも取り組みます。
「わけ」を見つけるには、「~だから」「~のため」などのキーワードが書かれているところを選ぶのが普通です。しかしこの問題は、そういうキーワードがなかったらどうするかというもの。
「問題で聞かれているところの前後に『わけ』がある」と、テストで役立つテクニックを教えてくれています。なかなか難易度が高いです!
語彙
スマイルゼミ発展クラスの国語では、語彙を増やす問題も豊富にあります。
例えば、小1・12月に登場する気持ちを表す言葉:
小1で「戸惑う」は、なかなかハイレベルですね!
こちらは小2・7月の類義語問題:
「感じる」の代わりに「思う」を使うとは、こちらも難易度が高いです。
ちなみにこれらの語彙問題には、宝箱をタッチしながら取り組みます。正解すると宝箱から宝石が出てくる仕掛けになっています。ゲーム感覚で学習できるのがいいですね。
ゲーム感覚といえば、語彙問題に答えていくと、隠れているマスが開き、少しずつ絵が見えてくる問題もあります。
しかも、一度絵の完成に成功しても、次にやる時は別の問題が出題されます!小学生がゲーム感覚で繰り返し取り組めて、語彙力を伸ばせるようになっています。
聞き取り問題
スマイルゼミ発展クラスなら、国語の「聞き取り問題」の練習もできます。
例えば、こちらは学校の案内を聞いて、どこに何があるかを答えるというもの。
標準クラスにも聞き取り問題はありますが、発展クラスの方が配信頻度が高いようです。聞き取り問題に取り組めるのはタブレットを使うスマイルゼミならではのメリット。うまく使いたいですね。
思考力問題
スマイルゼミ発展クラスでは、「これ、国語?」とも思えるような、思考力問題も時々登場します。
例えばこちら:
ベン図を使って、どんな仲間に分けられるか考える講座です。
ベン図は、中学受験塾では算数の学習で登場するんだとか。つまりスマイルゼミ発展クラスでは、中学受験につながるようなレベルの高い領域も扱っていると言えそうです。
とはいえ、問題自体はイラストから選んでいく選択式なので、楽しく取り組めるはず!
このように、発展クラスの国語では、初見の文にたっぷり触れながら、読解力・語彙力・思考力を伸ばしていけますよ!
スマイルゼミ発展クラス・受講者の口コミ
スマイルゼミ発展クラスについて紹介してきました。標準クラスと比べて難易度は高いけれど、その分、学力を伸ばせる内容になっていることが伝わったかなと思います。
心配なのは「難しすぎる」かも?…ということ。
そこで、SNSで見つけた発展クラスを受講しているご家庭の口コミを紹介しますね。
発展クラスについての受け止め方は、ご家庭によって随分違うようですね。
「発展クラスは難しい」「発展クラスは親のサポートが必要」という口コミと、「発展クラスのおかげで力がついた、良い成績がとれた」という口コミが見られます。中には「発展クラスでも物足りない」という、かなり優秀なお子さんをもつ親御さんの口コミも。
要するに、どちらのクラスが良いかは「お子さんによる」ということですね。また、スマイルゼミは小学生が1人で取り組めるように作られていますが、発展クラスの場合は、親のサポートが必要な場合もあることを覚悟するとよさそうです。
最初に掲げたとおり、次のように考えるとよいと思います。
幸い、入会後に【標準⇔発展】のクラス変更が可能です。変更申し込みをした翌月の教材配信から、クラスが変わります。
ちなみに標準クラスを受講中でも、日々の正解状況から学力を判断して、発展クラスの問題にチャレンジする講座が配信されることがあります。そして発展クラスの学力ありと判断した場合、保護者あてにクラス変更の案内が送られます。
どちらのクラスが良いか迷ったら、まずは標準クラスでスタートして、クラス変更の案内が来たら発展クラスに変えるというのが失敗がないかもしれません。
スマイルゼミ発展クラスの料金
スマイルゼミ発展クラスが標準クラスとどのように違うのか、具体的に口コミしてきました。また利用者の方々の口コミを見てきました。
次は気になる料金です。発展クラスは難易度だけでなく、料金も標準クラスより高いです!
12ヵ月一括払いの場合の月あたり会費(税込)
学年 | 標準クラス | 発展クラス | 差額 |
---|---|---|---|
1 | 3,278円 | 3,828円 | +550 |
2 | 3,520円 | 4,400円 | +880 |
3 | 4,180円 | 5,170円 | +990 |
4 | 4,840円 | 5,830円 | +990 |
5 | 5,720円 | 6,710円 | +990 |
6 | 6,270円 | 7,260円 | +990 |
発展クラスにした場合の料金の差額は、月あたり550円~990円。進研ゼミ・チャレンジタッチの場合は追加料金なしで応用問題にも取り組めるので、それと比較するとちょっと高いことになりますね。
参考記事 進研ゼミ・チャレンジタッチ体験口コミ⇒
けれども、上で紹介してきたように、発展クラスの講座はよくできています。ですので、私はこの差額は講座の充実度に見合っていると思います。
ちなみにスマイルゼミでは、2022年4月に無学年学習「コアトレ」がスタートしました。自分の学年に関係なく、中3レベルまでの算数(数学)と国語の先取り学習ができるという画期的なプログラム。
参考記事 公文式とコアトレの比較⇒
コアトレは追加料金ナシです。コアトレの登場でスマイルゼミのお得感がかなりアップしたので、発展クラスの差額は気にならないと言えるかもしれません!
スマイルゼミ発展クラスは料金がアップしますが、その価値がある内容になっています。お子さんの学力をいっそう伸ばすために、ぜひ検討してみてくださいね。
★スマイルゼミにお得に入会するために、まずは資料請求をしておきましょう。資料請求をしておくことで、キャンペーン特典情報やキャンペーンコードを入手することができます!
コメント