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【Z会幼児コース効果口コミ】Z会はめんどくさい?その後「あと伸び」?

幼児通信教材
菜の花子
菜の花子

Z会幼児コースは「めんどくさい」などと思われている面があるようですね。どのあたりが「めんどくさい」のでしょう?Z会幼児コースをやると、その後、子供はどうなるのしょう?教材を精査した私が、最新のリニューアル内容も踏まえながら、Z会幼児コースは他の幼児通信教育と比較してどう違うのか、どういう効果があるのか、口コミしますね。

Z会幼児コース・基本情報

コース: 年少/年中/年長
メイン教材: 体験型ブック&ワーク
料金 (12ヶ月一括払いの場合):
・年少コース 1,879円 (税込)
・年中コース 2,244円 (税込)
・年長コース 2,431円 (税込)
入会金:0円
1ヵ月から受講可

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出典:Z会公式サイト

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Z会幼児はめんどくさい?

「Z会幼児コース」で Google検索をすると、「めんどくさい」という検索キーワードが表示されることがあります。

Z会幼児コースめんどくさい

どうやら、Z会幼児はめんどくさいのではと心配しているママ、パパ達が多いようです。

なぜ「Z会幼児コースはめんどくさい」となってしまうのか?
それは、Z会幼児コースは、親の関わりが強く求められる通信教材だからです。

Z会幼児のメイン教材は紙のテキスト2冊。「ぺあぜっと」と「かんがえるちからワーク」です。

Z会幼児コーステキスト

「Z会幼児コースはめんどくさい」と言われるゆえんは、「ぺあぜっと」の方にあります。なぜなら、ぺあぜっとには、親子で取り組む体験型学習が満載だからです。親が関わらないと成立しないのです!

「ぺあぜっと」の「ぺあ」は、「ペアレント=親」のことでしょうか?それとも親子で「ペア」を組むことかな?いずれにせよ、親の働きかけが効果のカギを握っている教材です。

ぺあぜっとの体験は、親子で工作をしたり、公園やお店などに出かけていったり、一緒にゲームをしたり、お話を読んだりなど、毎月さまざまです。

季節に沿った体験もあります。例えば年長4月号では「たけのこの ひみつをさぐれ」と題して、たけのこの観察が登場。

Z会幼児ぺあぜっと

ぺあぜっとには「おうちのかたへ」欄が設けられていますが、ここには、「可能なら、皮つきたけのこをご用意ください」とあります。あ~、確かにこれは、めんどくさい(^^;)

親子でたけのこの色・形・におい・触感を観察した後は、お子さんに「たけのこのきんぴら」作りをしてもらいます。Z会幼児コースには、食生活に関する事柄が頻繁に登場します。包丁や火を使うので、当然ここでも親のサポートが必要です。

Z会幼児の狙いは「あと伸び力」効果

Z会幼児コース・あと伸び力

なぜZ会は、ここまで子供の体験にこだわるのでしょう?それはZ会幼児コースのねらいが、受講したその後の幼児の「あと伸び力」を育てることにあるから。

「あと伸び力」について、Z会は次のように説明しています。

幼児期に大切なのは、何に対しても「なぜ?」「どうして?」と疑問をもち、自分なりに答えを見つけようとする姿勢。そして考えることそのものを、おもしろがる力です。わたしたちZ会は、それらを「あと伸び力」とよんでいます。人の学びは一生続いていくもの。幼児のお子さまは学びのスタートラインに立ったところです。主体的に学びに向かう姿勢、「あと伸び力」を身につけていくことが、未来の学びの扉を開く原動力となるのです。

Z会公式サイトより引用

色々な体験をしたり、初めてのことに挑戦したりする中で、子供は自ら興味をもち、自分で考えて工夫したり、自分なりの答えを見つ出していきます。つまり楽しみながら自ら学んでいくことを積み重ねていくんですね。机上の勉強よりもむしろ実際のものに触れる体験をたっぷりしておくことが、その後、意欲的に学ぶ子になり、あとになって伸びていくというわけです。

Z会といえば、通信添削で多くの高校生を東大などに合格させていることでも知られています。そのZ会が幼児には体験を重視しているというのは、あと伸び力の効果について説得力がありますね。

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Z会幼児は親子の対話を重視

親子の対話

「ぺあぜっと」は対話の機会

Z会幼児コース「ぺあぜっと」は、単に子供に様々な体験をさせてくれるだけではありません。親子に対話の機会を与え、子供のことばを増やす効果もあります。

例えば上で紹介したたけのこの観察では、たけのこの色・形・触感について、「お子さまにことばで表現してもらいましょう」と記載されています。

また子どもが五感で感じたことをことばで表現できなかったら、「触るとざらざら(すべすべ・つるつる)した感じがするね」と子どもに語りかけるようにと、親むけに「声かけの例」まで紹介されています。

子供の語彙と学力には相関関係があると考えられています。幼児期にことばやその使い方をたくさん身につけておくことは、就学後に学力が伸びる効果につながっていきます。

「ぺあぜっと」の体験は、確かにめんどくさいかもしれません。でも親子のコミュニケーションの材料になります。たくさんの言葉のやり取りが生まれ、ことばを使う経験が子供のうちに積み重ねされて、その後の学力向上へとつながっていくと期待できます。

ワークでも表現力アップ

Z会幼児コースのドリル教材「かんがえるちからワーク」でも、親子の対話の中で子供のことばを伸ばす学習が随所に見られます。

たとえば年中コース9月号のこんな問題。下段の「じゃがいもを使った料理の絵を描く」では、何を描いたのかについてママ、パパに教えてあげることになっています。

Z会幼児ワーク
Z会幼児かんがえるちからワーク生活

描いたものを自分の言葉で説明することに、言語表現力が育つ「あと伸び」効果があるというわけですね。

「かんがえるちからワーク」には、後述しますが、思考力を養う問題がたくさんあります。そのうちの1つは、次のような、絵を見て場面の順番を推理するというもの。(年中9月号より)
順番を決めたら、自分の考えたお話しを説明します。

Z会幼児ワーク
Z会幼児コース考えるちからワーク

この問題のテーマは「論理」です。しかし論理性に加えて、親に説明することで言語表現力が養われる「あと伸び」効果があるのですね。

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Z会幼児ワークの口コミ

ちょっと地味?

Z会かんがえるちからワーク

Z会幼児コースのドリル教材「かんがえるちからワーク」は、シールたっぷりで楽しい幼児ポピーなどと比べると、ちょっぴり地味な感じがするかも。シールを使う箇所もありますが、より「お勉強」に近い印象を受けます。

進度は遅くない

ネット上で、「Z会幼児コースは、他の幼児通信教育に比べて文字や数の学習がゆっくりめ」という口コミを見かけることがあります。しかし私が調べてみたところ、そんなことはありません。

例えばひらがなの「なぞり書き」は、Z会では年少の2月に始まります。一方幼児ポピーでひらがなの「なぞり書き」が始まるのは、年中の4月です。

具体的に「つ」と小さい「っ」について紹介しましょう。Z会では、年長4月号で「つ」と「っ」のどちらを使うかを考えて、お手本を見て自分で書きます。

Z会年長4月号より

Z会幼児ひらがな

一方、幼児ポピーでは、年長6月号の段階でも、小さい「つ」と「っ」のどちらを使うかを考えて読むだけで、書くことはしません。

幼児ポピー年長6月号より

幼児ポピー「つ」「っ」

幼児ポピーで小さい「っ」を書く練習をするのは年長の12月号。Z会の方が文字の学習進度が速いことがわかりますね。

「かず」についてはどうでしょうか。例えば足し算・引き算の準備となる「数の合成・分解」は、Z会では年中の10月号から始まります。一方、幼児ポピーで数の合成・分解が始まるのは年中の1月号です。

Z会年長4月号では、6までの数の合成・分解が扱われています。

Z会幼児数の合成

幼児ポピーで6までの数の合成・分解(いくつといくつ)が登場するのは年長10月号ですから、Z会の方が半年ほど進度が速いことになりますね。

Z会、ポピー、こどもちゃれんじのさらに詳しいワーク比較は、【幼児通信教育教材おすすめ15選】レベル目的別に徹底比較 をご覧ください。

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思考力問題たっぷり

Z会幼児コースは、2020年度に大幅にリニューアルしました。

リニューアルしたのは、年中・年長の「かんがえるちからワーク」。思考力を養う問題が増え、全体の問題量が約1.5倍になりました。

「思考力」は、2020年度教育改革のキーワードの1つ。これからますます重要になっていく力です。

リニューアル後の年中・年長「かんがえるちからワーク」には、思考力を養う問題がたっぷりあります。いくつか紹介しますね。

Z会年中「論理」洞察力を養う

Z会幼児ワーク

ただの迷路なら簡単ですが、こちらは「全部の ○ を通らなければならない」「○ は一度しか通れない」という条件付き。試行錯誤する必要があります。ワンダーボックスの「ハテニャンのパズルノート」が思い出されます。

Z会年長「論理」条件整理力を養う

Z会幼児ワーク

三人が話すヒントを読んで、それに全部合う宝箱を探すというもの。ヒントを読んで、条件に合うかどうかを論理的に考える必要があります。就学前でも文章をしっかり読むことが求められていることに、Z会のレベルの高さが感じられます。

Z会年中「論理」規則性を推理する

Z会幼児ワーク

絵の並び順を把握できるか、そして続く順番が考えられるかどうかがポイント。

Z会年中「形」図形認知力を養う

Z会幼児ワーク

Z会年中「形」空間認知力を養う

Z会幼児ワーク

Z会「かんがえるちからワーク」では、このように図形に関する問題も豊富です。

Z会年長「論理」プログラミング的思考

Z会幼児ワーク

Z会年中・年長「かんがえるちからワーク」には、プログラミング的思考の問題もあります。2020年に小学校でプログラミング教育が必修化したことへの対応ですね。

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自然や科学への興味を引き出す

Z会幼児コース「かんがえるちからワーク」には、理科分野の問題も多いです。

Z会年中「自然」昆虫に興味をもつ

Z会幼児ワーク

こういう問題は小学校の理科に通じるものです。でも知識を増やしたり先取り学習のためではなく、むしろ自然への興味に導く効果があると考えるとよいでしょう。

本当は親子で昆虫取りをして、実体験の中で自然に触れられるのがベストです。でもどの家庭でもできることではありませんね。虫や動物が苦手な親御さんもいますよね。けれどもこういう問題があれば、親が行き届かない分野でも、子供の知的好奇心を引き出すことができます。親子で図鑑で調べても楽しいですね。

さらに、理科の実験に近い問題もあります。

例えば、日当たりのよい公園の砂場で、砂の上と砂の中はどちらが温かいか? 力の強さを変えて輪ゴムを引っ張ったら、輪ゴムの伸び方はどう変わるか…などなど。

理科は苦手だと感じる親御さんも多いかもしれませんね。(私がそうでした!)でもこういう問題があることで、そうでなければ触れさせることのない事柄を子供と一緒に考えることができますよ。理科が苦手な親御さんでも大丈夫!子供と一緒に考えていく中で、対話が増えていく効果もあると思います。

生活に関する問題も多い

Z会幼児コースでは、衣食住など生活に関する問題も多いです。

Z会年中「生活」食材に興味をもつ

Z会幼児ワーク

食べ物の旬は、生活の中で子供に伝えたいですね。けれどもトマトやきゅうりは一年中スーパーに並んでいるので、いつの野菜か分からぬまま育つ子も多いかも?こういう問題は、「うちの子にこれを教えそびれていた!」などと気づかされ、親の意識アップの効果もあるかもしれません。

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2020年英語スタート

子供英語

2020年度に「かんがえるちからワーク」がリニューアルし、思考力問題が増え、全体のページ数も増加したことは上で紹介した通りです。

Z会には、2020年にもう1つ大きな変化がありました。それは年中・年長コースに英語が追加されたこと!

年中・年長向け英語は「きいてわくわくえいごパーク」というデジタルコンテンツです。年に4回(4月、7月、10月、1月)配信されます。スマホまたはタブレットで視聴します。追加料金はかかりません。

きいてわくわくえいごパークは「親子で」取り組む教材です。イラストをタップして「かるた」や「もぐらたたき」ゲームなどをしながら、英語の音やリズムに親しめるようになっています。

年4回のみの配信なので、毎日英語にがっつり触れさせたいというご家庭には物足りないかもしれません。しかし幼いうちから英語に慣れ親しむことで、英語学習に抵抗を感じなかったり自信がもてたりする効果がありそうですね。親子の触れ合いタイムが増えるのも嬉しいです。

2021年度デジタルワーク追加

2021年4月号から、Z会年少・年中・年長の各コースにおいて「かんがえるちからワーク・デジタルプラス(デジプラ)」が追加になりました。

これは年に4回(年長コースは年5回)配信されるデジタルワークです。スマホやタブレットで受講します。音声を聞いてお話の内容を聞き取ったり、動画を見て図形の学習をしたりなど、紙のワークではできないことが可能になりました。

デジタルということで、お子さんが一人でできると思うかもしれませんが、Z会公式サイトでは、やはり「親子で」取り組む教材として紹介されています。スマホやタブレットをお子さんに預けっぱなしにしないで、親子のやり取りの中で楽しむようにということなのでしょう。

ここでもZ会幼児コースはめんどくさいかもしれませんが、それがその後の「あと伸び」へとつながって効果ありということなのでしょうね。

菜の花子
菜の花子

以上、2020年度~2021年度に大きくリニューアルしたZ会幼児コースについて口コミさせて頂きました。親の関わりが求められるので、確かにZ会はめんどくさいかもしれません。けれども、子供がその後伸びるようにエネルギーを注ぎたい、親子の触れ合いを楽しみたい、色々なことを体験して興味や意欲をもってほしいとお考えのご家庭には、最高におすすめの通信教材です♪

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著者情報
菜の花子
菜の花子

元中学校教師で現在プロ家庭教師。家庭教師という職業柄、ご家庭からお子さんの家庭学習について相談を受けることが多い。そこで、様々な最新の通信教材を実際に手にしたり自分で受講して精査し、ご家庭にアドバイス。その教材研究や経験に基づいて、この記事を執筆しました。

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