
2020年4月号より、小学ポピー1年生がリニューアルしました。公式サイトを見ただけではよく分からなかったので、ポピーを編集している新学社さんに問い合わせみました。その結果分かったのは、「価格はさらに安く、中身はさらに良くなった」ということ!教材見本も頂いたので、詳しく紹介しますね。
小学ポピーの特徴
小学ポピーは教科書に準拠した通信学習教材です。小学1~2年生は国語・算数・英語・生活科を、小学3~6年生は国語・算数・英語・理科・社会を学習できます。
ポピーの教材には、教科書を復習しやすくする工夫が随所に込められています。小学ポピーの他にも教科書準拠の通信教材はありますが、教科書を復習するための使い勝手の点では小学ポピーがピカイチだと思います。
学校で受けるテストにそっくりのテストもついていて、テスト本番で高得点がとりやすいという特徴もあります。
近頃タブレット学習が人気ですが、紙教材には紙教材ならではのメリットや学習効果があります。紙教材の良さが凝縮されているのが小学ポピーと言っても良いと思います。
余計なふろくがなく、料金が低く抑えられているのも小学ポピーの特徴の1つです。2019年度の小学1年生コース月会費は2,700円(税込)でした。他の通信教育と比べると、とてもお安いです♪
小学ポピー1年生は料金がより安くなった!
小学ポピーの料金は、以前から他社の通信教育よりもリーズナブルでした。2019年度までのポピー小学1年生は月会費2,700円(税込)。10月の消費税アップ後も変更ありませんでした。
これが2020年4月号より2,500円(税込)に引き下げられたのです!
ちなみに進研ゼミ・チャレンジ小学1年生の2020年度月会費は3,680円(毎月払いの場合)です。それを考えると、ポピー小学1年生はかなり低料金ですね!
なぜポピー小学1年生の料金は、よりお安くなるでしょう?詳しくは後述しますが、要するに「教材に含めるべきことを厳選し、無駄がないように変更」されるのです。
新しい小学ポピー1年生はこう変わった!
使い切りやすい量になった
小学ポピー1年生の2020年度からの変更をまとめると、次のようになります。
2019年度まで | 2020年度から | |
月払い料金 | 2,700円(税込) | 2,500円(税込) |
ワーク(国語・算数) | 毎月 | 毎月 |
テスト(国語・算数) | 毎月 | 毎月 |
ドリル | やりきりドリル(A4判)毎月 | ひめくりドリル (A5判)毎月 |
英語 | ドレミでえいご 4月 or 入会時 | わくわくえいご 偶数月 + ぴかり!! |
まとめテスト | 年4回 | 年4回 |
足し算・引き算カード | 年2回 | なし |
時計の読み方セット | 6月 | 4月 or 入会時 |
算数マスターズ | 年2回 | 年2回 |
作文・表現力ワーク | 年1回 | なし |
こころの文庫 | 毎月 | 毎月 |
ことばの文庫 | 年2回 | なし |
ぴかり!!(情報誌) | 毎月 | 毎月(生活科と英語も扱う) |
生活科 | せいかつかワーク 年4回 | 毎月の「ぴかり!!」に含める |
Popy f(保護者向け) | 毎月 | 毎月 |
私が新学社の方に伺ったところによると、今回のリニューアルは、会員の方々からの感想や要望に基づくものだそうです。
その感想とは、ポピーを利用している小学1年生の中には、教材を使いきれないで、やり残ししていまうお子さんもいるということ。
ネット上の口コミを見ても、「問題の量が多すぎる」という声を散見します。
「やり残し」があると、子どもが達成感を得にくくなります。小学ポピーの目的の1つは学習習慣を身に付けさせること。そのためにも教材を使い切れる丁度いい量にして、小学生に達成感や自信を得させることが大切です。
またお子さんが教材を使いきってくれないと、親御さんは「せっかくお金を払ったのにもったいない!」とか「何とかやらせなければ!」などと、イラッとしてしまうかもしれません。
それでは本当に現行の小学ポピーは問題が多すぎるのでしょうか?
現在の小学1年生コースでは、メインである国語・算数「ワーク」「テスト」の他に、問題形式になっている教材には次のものがあります:
★「やりきりドリル」(1冊で国語と算数をカバー。毎日取り組む)
★「算数マスターズ」(「算数・数学思考力検定」を参考にして作られた問題で思考力を鍛える。時間のある時に取り組む)
★「作文・表現力ワーク」(理解力・思考力・表現力を養う。時間のある時に取り組む)
★「ことばの文庫」(語彙を増やしたり、文の作り方を学んだりする。時間のある時に取り組む)
★「せいかつかワーク」(「体験学習」を楽しく無理なく学ぶ。時間のある時に取り組む)
確かに全部やるとなると、いろいろありすぎると感じるご家庭もあるかもしれませんね。使いきれないお子さんがいるのもうなずけます。
また、上記の「算数マスターズ」「作文・表現力ワーク」「ことばの文庫」「せいかつかワーク」は毎月届けられる教材ではありません。週末など時間があるときにやればよいのですが、「毎日やる」ことになっていないので、いつ、どのくらいやったらよいか分からない、習慣になりづらい、子どもが自主的に取り組みにくいなどの面があります。
しかし、安心して下さい!2020年度のリニューアルによって、上記教材は次のように変更されました:
★「やりきりドリル」→使いやすい「ひめくりドリル」に変更。
★「算数マスターズ」→継続
★「作文・表現力マスターズ」→毎月のワークや「ひめくりドリル」で表現力を養う。
★「ことばの文庫」→毎月のワークや「ひめくりドリル」で語彙を増やしたり文の作り方を学んだりする。
★「せいかつかワーク」→毎月の「ぴかり!!」(情報誌)に含める。
「作文・表現力マスターズ」「ことばの文庫」はなくなってしまいましたが、その代わり、毎月の教材で表現力などをしっかり学習できるようになっています。「生活科」の学習も毎月の「ぴかり!!」に含まれるので、学習しそびれることなく、使い勝手がよくなっています。
「算数マスターズ」は継続されています。この教材は「思考力」を鍛えるためのもの。「思考力」は「表現力」「判断力」と並んで2020年度教育改革のキーワードともいえる大切なものです。ですから「算数マスターズ」が継続されたのは歓迎です♪
そのようなわけで、2020年度からの新しい小学ポピー1年生は、大切な学習ポイントを失わず、しかも無駄のない、やり切れる丁度良い量になり、使い勝手もよくなりました!
さらに後述しますが、英語もパワーアップしました。
今回のリニューアルはお財布に優しいだけでなく、小学1年生に学習習慣をつけさせたり勉強好きになってもらうためのものとして、大いに評価したいです。
次にリニューアルの中身について具体的に見ていきましょう。
使いやすい「ひめくりドリル」
現行のポピー小学1年生には「やりきりドリル」(A4サイズ)があります。メイン教材のワークに加えて、毎日やるドリルです。
同じページの表に国語、裏に算数があり、全部で30ページあります。つまり国語と算数を一日おきに毎日やると、1ヵ月で1冊やりきることになります。
この「やりきりドリル」は2020年度の新しいポピー小学1年生から、「ひめくりドリル」に変更されました。
「ひめくりドリル」はA5判のミニサイズドリルです。同じページの表が算数、裏が国語になっています。問題は全部で60ページ(30枚)。つまり毎日1枚、表と裏(算数と国語)をやると、1ヵ月で1冊やりきることになります。
私はこの「ひめくりドリル」がすっかり気に入ってしまいました!表紙に「べんきょうの しゅうかんが つく!」とありますが、その通り、小学1年生が学習を習慣づけるために使い勝手が良いからです。
まずこのドリルは、ミシン目で切り取って使うようになっています。(切り取らないで、そのまま使ってもOKですが。)小学1年生でも簡単に、綺麗に切り取ることができる、しっかりとしたミシン目です。
「ひめくりドリル」のページはとってもカラフル。現行の「やりきりドリル」よりも色使いが華やかになりました。子どものやる気につながると思います。
現行の「やりきりドリル」なら1回につき片面をやるのに対し、「ひめくりドリル」なら両面をやりますが、サイズが半分なので、学習量はほぼ同じです。公式サイトには「1枚5分程度」とありますが、私が見た感じでは、1~2分でできてしまいそう。
しかも小学生は、切り取られたミニサイズの問題用紙をたった1枚手にすることになるので、冊子になっているよりも、気軽な印象があります。小学1年生は「ささっとできるな~」という気持ちになるのではないでしょうか。
さらに見た目がイラストたっぷりでカラフル!勉強というよりは、楽しいクイズを解いているような気分にさせてくれそうです。
これなら勉強へのハードルがぐっと下がります。例えばお母さんが夕飯を作っている最中に一人でささっとやるとか、朝学校へ行く前にささっとやるとか、無理なく毎日続けられそうです。自分でミシン目でビリッと切り離すのも、小学1年生にとっては楽しいかもしれません。
生活科は「ぴかり!!」で扱う
ポピー小学1年生には、毎月「ぴかり!!」という情報誌も届けられます。
この「ぴかり!!」には毎月色々な特集記事が掲載されます。生活の中での発見や体験から知的好奇心を育てるというもの。理科や社会に通じる内容や、脳トレ、運動、生活のマナーやルールも学べます。
画像は2019年度の小学1年生ポピー「ぴかり!!」の一部です。2020年度から、現行の「せいかつかワーク」はなくなり、生活科の学習内容は「ぴかり!!」でカバーされるようになっています。
小学1、2先生の生活科のねらいは、文科省によれば、次の通り:
・具体的な活動や体験を通すこと。
・自分と身近な人々、社会及び自然とのかかわりをもつこと。
・自分自身や自分の生活について考えること。
・生活上必要な習慣や技能を身に付けること。
・自立への基礎を養うこと。
要するに「生活体験を通じて、社会や自然や生活について考えたり、生活に必要な習慣や技能を身に付けたりすること」ですね。それならすでに「ぴかり!!」で扱われています!
2020年度からは「せいかつかワーク」がなくなりますが、問題ありません。教材が多いと「使いきれない」ことにつながりますし、生活科は毎月の「ぴかり!!」で扱われていますので、プラス面の方が大きいです。
「ぴかり!!」は毎月届けられますから、季節にあったテーマの学びや体験学習ができます。体験学習が、親も学んだり、親子で時間を共有して楽しむきっかけにもなると思います♪
英語に毎月触れられるようになった
現行の小学ポピー1年生では、英語は「ドレミでえいご」というCDつきテキストが4月または入会時に届けられるだけでした。12曲の英語の歌をCDで聞いたり、その歌のダンス動画をウェブで見たりして、英語に慣れ親しむというものです。
英語の入門としては楽しいものの、12曲の歌を真似て歌ったりするだけですので、内容や量が乏しい面がありました。
そこで2020年度からは、英語に毎月触れられるように次のように変更になりました。
偶数月 | 「ポピーわくわくえいご」(音声はウェブ配信) |
奇数月 | 「ぴかり!!」の中で英語特集記事(音声はウェブ配信) |
偶数月に届けられる「ポピーわくわくえいご」はこんな感じ(見本です):
教材の音声はウェブで配信されます。テキストを見ながら英単語やフレーズを聞いたり、真似て発音したりすることができます。英単語やフレーズはテキストに書かれていますから、文字をインプットする働きもあります。
また「ポピーわくわく英語」のお届けがない奇数月には、情報誌「ぴかり!!」に英語の特集記事が入ります。やはり音声はウェブで配信されます。
私はサンプルの英語音声をウェブで聞いてみましたが、もちろんネイティブ発音(アメリカ英語)でした。
英語はまず音に慣れることが大切。そして繰り返しが大切。2020年度の新しい小学ポピー1年生からは、「ポピーわくわくえいご」と「ぴかり!!」で毎月英語に触れられるのは大いに評価できます。
なお、英語にさらに力を入れたいご家庭には、英語に特化した別の通信教材【ポピー Kids English】 もおすすめです。
小学ポピーはいつ始めるべき?
小1の4月スタートが理想的
「小1のうちは勉強が簡単なので、通信教育は必要ないのでは?」と考えるご家庭もあるかと思います。でも小1だからこそ、始めてほしいです。早く始めた方が、早く学習習慣をつけられるからです。
できるなら小学1年の4月からのスタートが理想的です。最初から教科書を復習するリズムをつけてあげられれば、お子さんにとって、その後の学習がラクになるからです。
上記で紹介したように、2020年度からの新しい小学ポピー1年生はより使いやすくなりました。無理なく、サクサク毎日取り組めます。学習習慣を身に付けるのにもってこいの教材が小学ポピーです。
幼児ポピーから始めるのもおすすめ
なお、学習習慣を身につけるという意味では、小学校入学前に「幼児ポピー」から始めておくのもおすすめです。小学校に入学したての時は、新しい生活に慣れることで精一杯だと思うから。入学前に幼児ポピーで家庭学習の習慣をつけておくと、小学ポピーにもすんなり取り組むことができるはずです。
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