小学生向けの通信教育について迷っていますか?「小学生に通信教育は不要」という考えもあります。また通信教育を利用するとしても、紙教材と、近頃流行りのタブレット学習の、どちらが効果的かで決めかねている方もおられると思います。ここでは、タブレット学習と比較した際の紙教材の効果やメリットについて、特に【小学ポピー】 を例に挙げて紹介します。
小学生に通信教育は不要?
小学生に通信教育は不要なのでしょうか?「小学生は、特に低学年のうちは、学校の宿題だけをしっかりやっておけば十分」という考えもあることでしょう。
私は、通信教育は絶対必要とまでは言いません。でも「あると非常に便利で効果的」だと考えています。
というのは、通信教育教材は、小学生に学習習慣を身に付けさせるツールになるから。
「学校の宿題をすれば学習習慣は身に付くのでは?」と思うかもしれませんね。確かに宿題をすることで(毎日宿題を出してくれる先生ならばの話ですが)、毎日机に向かうことにはなりますね。
しかし私が言っている「学習習慣」というのは、「ただ先生に言われたことを行う」ことではありません。そうではなくて、「自ら学ぶ習慣」「自学自習できる力」のことなのです。
中学、高校、そして大学受験へと進む中、学力がしっかり伸びる子は、自学自習ができる子です。
自主的に勉強する素地を、小学校低学年のうちから身に付けさせてあげられたら、将来に向けたお子さんの強い力になります!通信教育を選ぶ際、自学自習へと導いてくれる教材かどうかを見極めたいですね。
紙教材とタブレットはどちらが効果的?
それでは「自ら学ぶ習慣」「自学自習できる力」を身に付けさせるには、どんな通信教育教材が効果的でしょう? そもそもどんな種類の教材があるのかなど、詳しくはこちらをご覧ください ↓↓
ここでは、紙教材とタブレットのどちらが、自学自習できる力をつけ、学力を伸ばすのに効果的かを考えてみます。
タブレットのメリットは実はデメリットかも?
タブレット学習はこの頃人気がありますね。現在小中学校では、1人1台のタブレットが当たり前になっています。「デジタル教科書」も始まりました。
そのような教育のデジタル化の流れの中、2019年度には専用タブレットで学ぶ「スマイルゼミ」が幼児コースを始めたり、2020年度にはZ会が小3以上対象のタブレットコースを小1から始めたりするなど、タブレット学習の低年齢化も進んでいます。
タブレット学習には、次のようなメリットがありますね。
1.タブレットが自動採点をしてくれるので、親が見てあげなくても大丈夫。
2.タブレットがその日の学習内容を指示してくれるので、子どもは何をすればよいか考える必要がない。
3.教材が増えないので、片付けがラク。
このようにタブレット学習はメリット豊富です。
しかし注意しないと、メリットがデメリットにもなってしまいます!
それぞれについて、従来の紙教材と比較して考えてみましょう。分かりやすくするために、紙教材の代表として【小学ポピー】 を取り上げてみます。
タブレット自動採点 VS 小学ポピー親のまるつけ
タブレット学習では、小学生が問題を解いたら、システムが瞬時に採点してくれます。忙しい親御さんにとって、タブレットの自動採点は助かりますね。小学生にしてみれば、親のまるつけを待たずにサクサク勉強できるというメリットがあります。
けれども注意しないと、タブレットの自動採点はデメリットにもなり得ます。
タブレット学習には教材にもよりますが、一般的に選択問題が多いので、どれかを選んでいけば〇になったり、わからなかったらヒントを見て、簡単に正解を選ぶことができたりします。つまり、実はしっかり理解していなくても、学習を先へ先へと進めることが可能になることも。勉強しているようで、本当はあまり身になっていない、学習効果がない……なんてことも起こりうるわけです。
一方、小学ポピーのような紙教材では、特に低学年の場合、親御さんがそばにいてまるつけをします。
親の目で確認することで、子どもがどこまで理解できているか、何を覚えられないでいるかなど、細やかに見てあげられるメリットがあります。その場で分からないことを教えて、つまずきから守ってあげることもできます。
親のまるつけの良いところは、何よりもまるつけをしながら、子どもをたっぷり褒めてあげられること!褒められることで子どもは自信を持ち、ますますやる気が出てきます。
ちなみに小学ポピーでは、毎月親向けに色々な「花まる」の書き方まで紹介されていますよ。
小学生が勉強をどのくらいわかっているか、身に付いているかを判断するのに、親の目に勝るものはありません。子どもが幼ければ幼いほど、最高の先生は親だと思います。(高学年になってくると親が教えられないことも出てくるでしょうが。)そして小学ポピーのような紙教材は、親が子どもの力を伸ばすことをきめ細かにサポートしてくれると言えるでしょう。
タブレットの学習内容指示 VS 小学ポピーの教科書復習
スマイルゼミや進研ゼミ・チャレンジタッチなどのタブレット学習では、小学生がタブレットを起動させると、その日にやるべき項目が一目でわかるように表示されます。このおかげで小学生は「何をすれば良いかわからない」と困ることがありません。便利ですね。また親御さんに「〇〇をやりなさい!」と言われたら反発したくなる小学生も、タブレットに指示されるなら、嫌な気持ちにならないかもしれません。
一方、小学ポピーなどの紙教材はどうでしょう?「1日1ページ」とか、「今日はここをやる」などと決めて、自主的に進めていかなければなりません。
この「決める」という作業は面倒でしょうか?小学生は「何をやったらよいかわからない」と感じて、勉強の妨げになるでしょうか?
私はその逆だと思います。紙教材を使うことは、小学生にとって「自分で考えて計画的に取り組む」、「自学自習」へとつながるチャンスになるのではないでしょうか。言い換えれば、タブレット学習には、小学生からそういうチャンスを奪ってしまうというデメリットもあるということです。
小学ポピーで考えてみましょう。ポピーは教科書準拠教材で、ワークが教科書に徹底的に対応しています。目次やページタイトルを見て、小学生が「今日は学校で〇〇ページを習ったから、ポピーのこのページをやろう」と自分で判断できるようになっています。
小学ポピー「ワーク」の目次
左にワークページ、右に対応する教科書ページが大きく書かれている
教科書内容の理解・定着は学習の基本です。小学校低学年のうちに、「学校で習ったら、すぐに家で復習する」という姿勢や自主性を身に付けさせることができたら、学力を伸ばす堅固な土台になります。そのために、小学ポピーの教科書準拠教材は効果を発揮してくれそうです!
紙教材がたまるのはデメリット?
タブレット学習と比較して、紙の通信教育では教材が増えてしまうのが厄介という口コミを見かけることがあります。確かにそういう面はあるとは思います。
でも教材が増えることのプラス面もありますよ!
紙教材だと学習の振り返りがしやすい
まず、紙教材だと、過去のワークなどをささっと見ることができます。「ほら、前はこうやって解いたじゃない」とか「前も同じようなことで間違えちゃったね」とか「前よりも字が丁寧になったね」とか、親子で簡単に振り返ることができます。
花まるがたくさんつけられたワークが増えていくのは、小学生の達成感にもつながります。
紙教材で整理能力が身に付く
中学生になった時に子どもがぶつかる壁の1つは、教材を整理できるかどうかです。中学校では教科毎に違う先生が教えますから、教科によってプリントの大きさやファイリングの仕方もまちまち。副教材も増えます。
私は以前中学校で教員をしていましたが、教材を整理できない子は悲惨ですよ。机やカバンやロッカーの中がぐちゃぐちゃで、プリントや副教材など簡単になくしてしまうし、忘れ物は多いし……。教材が揃わないので、教室にいてもみんなと同じことができません。そういう子は、小学校時代に整理整頓を身に付けるチャンスがなかったんですね。残念なことです。
教材を整理する能力・習慣は、小学生のうちに必ず身に付けてほしいことです。「能力」なんていうと大げさですね。「使ったら決まった場所に戻す」これだけです。難しくありません。100円ショップでファイルボックスか何かを用意してあげれば簡単にできます。
要するに、紙教材の通信教育は、小学生が整理能力・習慣を身に付ける効果もあるということです!
例えば小学ポピーでは、毎月の教材が、「外表紙」と呼ばれる厚紙にはさまれて送られてきます。この外表紙を再利用して、教科別フォルダーを子どもたちが作れるようになっています。
外表紙フォルダー用シール裏面には、フォルダーの作り方が書いてあります。
小学ポピーでは、資源の有効利用ということを考え、外表紙を再利用して教科別フォルダーを作ることをおすすめしています。子どもたちが、エコとしてものを大切にする心を育みます。また、好きな絵を描いたりしながらオリジナル表紙を作ることで、創意工夫する力を育てることもねらいとしています。
外表紙をうら返して、教科名やキャラクターのシールを貼り、底の部分をテープで留めるとフォルダーが出来上がります。子どもに絵を描いてもらうと楽しいでしょうね。
紙教材には、タブレットのように教材が1台に収まるというメリットはありません。でも親子でおしゃべりしながらフォルダーを用意して、教材の片付け方を決めて、実行する。そんな日々の積み重ねで、子どもに整理能力が備わっていくのではないでしょうか。
面倒と感じるかもしれない紙教材の収納を、見方を変えて、子どもの生活スキルを育てるチャンスにしてしまいましょう!
小学ポピーはコスパもGOOD!
効果的な紙教材として、小学ポピーを取り上げてきました。それは、上で紹介したように、小学ポピーは小学生が「自ら学ぶ習慣」「自学自習できる力」が身に付くことを目指して作られている通信教材だからです。
さらに嬉しいのは、小学ポピーはコスパも良いです。2024年度は「デジ・サポ」の登場で小学ポピーは値上げされました。しかしそれでも他教材と比べるとお安いです。
2024年度小学1年生コース料金を他の通信教育教材と比べると次の通り(税込):
毎月払い | 年払い 月あたり |
|
小学ポピー | 3,300円 | 2,980円 |
コナンゼミ&ナゾトキ | 3,149円 | 2,886円 |
進研ゼミ | 4,020円 | 3,250円 |
スマイルゼミ | 4,268円~ | 3,278円~ |
Z会小学生タブレット | 4,200円 | 3,570 |
Z会小学生(紙教材) | 5,300円~ | 4,505円~ |
子どもは、中学、高校、大学と年齢が上がれば上がるほど、お金がかかるもの。小学生のうちくらいは、なるべく出費を抑えたいですよね。小学ポピーなら家計にも優しいです。
通信教育はいつ始めるのがベスト?
小1の4月からがおすすめ!
通信教育を利用する狙いの1つは、自ら学ぶ学習習慣をつけること。小学生になった最初から、「先生に言われなくても、家でも勉強するのが当たり前」と子どもの心にすり込ませたいです。そのために、ぜひ小学1年生の4月号から始めることをお勧めします。初めが肝心です!
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入学前に始めると一番ラク
通信教育を利用するなら小1の4月からが良いと上に書きましたが、小学校に入学したての時は、お子さんは学校生活に慣れるのだけで精一杯かもしれません。
そのため、小学生になったら通信教育を利用しようと決めているご家庭は、「幼児ポピー」等の幼児用教材を使って、年長さんのうちに始めてしまうのもおすすめです。教材でひらがななどの入学準備ができるというメリットもありますが、入学前に家庭で「お勉強タイム」を持つことを当たり前にしておけば、入学後の家庭学習へのハードルがぐっと下がるからです。
幼児用教材を使って「勉強するのは当たり前!」「勉強するとほめられる!」「私(ぼく)は勉強ができる!」「勉強は楽しい!」「勉強が好き!」とお子さんに実感させてあげられたら、入学後の取り組みがスムーズに運びますよ!
タブレット学習は魅力的ですが、デメリットもあります。一方で、紙教材には、紙教材ならではのメリットや効果があります。今後どんなにデジタル化が進もうとも、学習の基本は紙に書くことであることは変わらないでしょう。この記事が、通信教材を選ぶ際の参考になれば嬉しいです。
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