「すらら」と「天神」は、どちらも公式サイトで発達障害やグレーゾーンの児童・生徒にも対応していると明記しています。数ある通信教育の中で、これほど明確に発達障害対応を謳っている教材はありません。この記事では、教材のどういう部分が発達障害に効果があるのか、また利用者の評判・口コミはどうかを、両教材を実際に試した私が2つを比較しつつ、紹介しますね。(掲載内容は2024年11月現在の情報です)
すらら基本情報
・オンライン通信教育
・PCまたはタブレット使用
・対象:小学1年~高校3年
・無学年方式
・小学コース(小1~小6範囲勉強し放題):8,228円(税込)/月~
・小中コース(小1~中3範囲勉強し放題):8,228円(税込)/月~
・中高コース(中1~高3範囲勉強し放題):8,228円(税込)/月~
天神基本情報
・買取式デジタル教材
・PC使用(幼児版のみ専用タブレットあり)
・対象:幼児~中学3年
・1教科から購入可
・1学年分をUSBで買い取る
・1教科1年分:33,000円(税込)~
・きょうだいは無料で利用可
すらら小学生・発達障害対応⇒
すらら理科・社会追加⇒
すらら中学英語体験口コミ⇒
天神小学生版体験口コミ⇒
天神幼児タブレット体験口コミ⇒
発達障害がある場合の学習法
発達障害には様々なケースがあります。すららと天神について紹介する前に、まずは代表的な3つの発達障害を取り上げ、どういう学習が効果的なのかお話ししますね。
ADHD(注意欠陥多動性障害)
ADHDとは「注意欠陥多動性障害」のことです。
ADHDの小中学生は、勉強しようとしても注意がそれてしまったり、集中できなかったり、やるべきことを忘れたりしがちです。
また説明を最後まで聞くのが苦手だったり、ずっと机に向かっているのが難しかったりします。
そこで、ADHDの小中学生には、集中しやすい環境を作ることが重要です。目に入るところに気が散りそうなものはできるだけ置かないようにしたいです。
また、集中が続くように、「短時間で終えられる勉強」が理想的です。
さらに、ADHDのために学校の成績がふるわなかったり、学校の先生から注意を受けることも多いと思うので、家庭学習で成功体験を積ませ、自信を持たせてあげることも大切です。
LD(学習障害)
LDとは学習障害のことです。文字を読んだり書いたりするのが苦手な傾向があります。
LD(学習障害)のために文字を読むのが苦手な場合は、音声や視覚でサポートするのが効果的だと言われています。たとえば問題を読みあげてあげたり、イラストなどを使って、文章を理解しやすいようにするなどです。
ASD(自閉症スペクトラム)
ASDとは「自閉症スペクトラム」のことで、アスペルガー症候群、高機能自閉症、広汎性発達障害などが含まれます。
アスペルガーなどの小中学生には、自分が好きなやり方で物事に取り組みたいという気持ちが強い傾向があります。また、こだわりが強く、急な変化が苦手だとも考えられています。
一方、自分が興味のあることには集中力や暗記力を発揮します。「はまって」くれたら、学力が伸びやすいです。
ASD(自閉症スペクトラム)のお子さんは、予習型の勉強をして、学校で新しいことを習う時にパニックにならないようにすると良いとも言われています。
また、特にアスペルガー症候群のお子さんは、耳から入ることよりも目から入ることの方が取り組みやすい傾向があると考えられています。そのため、イラストなどを使った、視覚に訴える方法が効果的な場合が多いようです。
ワーキングメモリとの関係
どの発達障害のケースにも見られることとして、ワーキングメモリが弱いという傾向があります。ワーキングメモリとは、必要な情報を一時的に記憶しておく脳の働き、いわば短期記憶のことです。
ワーキングメモリが弱いと、前に触れたことと関連づけながら考えることが難しくなります。そのため、問題を解いたら、その都度すぐに答え合わせができるような学習が望ましいと考えられています。
上記のことを踏まえて、発達障害がある場合に、学習面で心がけるとよいことをまとめておきましょう。
上の8つのポイントについて、すららと天神はそれぞれどう対応しているのか、比較してみますね。
集中しやすい環境
デジタル学習のメリット
すららは、PCまたはタブレットで学習します。天神はPCを使います。紙教材の通信教育と比較して、オンライン・デジタル教材の場合はすべてが端末に収められているので、机の周りが散らかりにくいです。これは、注意散漫を防げる効果につながります。
但し、すららでも天神でも、ノートを使う場面が出てくることでしょう。学習ポイントをノートに書いたり、算数・数学の途中の計算を書くなど。ですので、PCやタブレットの横にノートと筆記用具を置く必要はあります。
そこで、気が散らないように、ノートと筆記用具はいつも決まったものを使う。それ以外の物は周りに置かない。また学習する部屋を整理整頓しておくなどの工夫をすると、より効果的に集中しやすい環境が作れると思います。
すらら「ラーニングデザイナー」
すららでは、学習予定を可視化することができます。「ラーニングデザイナー」という機能を使って、いつ、どの部分を学習すればよいのかの表を、簡単に作成することができます。
この表は学習者や保護者が作ることもできるし、「すららコーチ」(自分専用のアドバイザー)に作ってもらうこともできます。
この表は使い勝手が良いです。該当箇所をクリックすると、学習ページにそのまま飛んでくれます。また学習を完了(クリア)すると、その部分が灰色に変わります。この表を見ると、何の勉強が終わっているのか、何が残っているのか、また何分必要なのかが一目で分かるので、勉強しなければならないことに集中しやすいです。
「何分必要なのかが一目で分かる」というのは、学習の見通しをつけられるので、急な変化が苦手なASD(自閉症スペクトラム)のお子さんの助けにもなると思います。
天神の教科書対応
天神のデジタル教材は、徹底した教科書準拠です。天神の学習目次には、学校で使用している教科書の単元名がそのまま使われています。
学校の授業の予習をするにしても復習をするにしても、天神なら教科書単元名がそのまま記載されているので、迷わずピンポイントでその個所に取り組めます。つまり注意がそれにくいです。
また「画面」(画面上で問題に答えたかどうか)、「エラー」(問題を間違えた回数)、「クリア」(全問正解した回数)、「プリント」(問題を印刷して取り組んだかどうか)の数値が一目でわかるようにもなっています。これによって、エラーをなくしたり、クリア回数が増えるように、繰り返し学習に取り組めるようになっています。
「集中しやすい環境」という点ですららと天神を比較すると、どちらが優れているでしょうか?
その日にやるべきことが一目で分かること、また「すららコーチ」のサポートを受けられる点では、すららの方が使い勝手が良いように感じます。
しかし学校の予復習を中心に進めたい子さんには、教科書準拠の天神の方が取り組みやすいでしょう。
なお、すららだと教科書に沿って勉強できないというわけではありません。すららには「教科書対応表」というものがあります。すららを使って教科書の予復習をしたい場合には、対応表を見ながら、教科書に合った箇所を選んで学習することができます。
短時間で終えられる学習
発達障害がある場合、集中が持続しにくいというのは先に説明した通りです。ではどうしたらよいか?
まずは学習が「短時間で終わる」ことが望ましいです。かといって、小学1年生ならまだしも、小学高学年や中学生になって、家庭学習がわずか10分というわけにはいきません。学習すべきことはたっぷりありますから。
ではどうするかというと、「1区切りの内容が短時間で終わり、それをサクサク積み重ねていく」のが効果的です。テレビのコマーシャルを例として考えてみましょう。コマーシャル1つ1つは短いので、それを連続して見るのは苦になりませんよね。それと同じように、1区切りの内容が短く終われば、連続しても集中が続きやすいのです。
すららは短いアニメ授業
すららでは、アニメの先生キャラクター達が勉強をレクチャーしてくれます。毎回ポイントを絞って、スモールステップで進みます。レクチャー1ページにかかる時間はほんの数分。しかもその間は説明を聞くだけでなく、質問に答えなければなりませんから、あっという間に終わります。
すらら小学3年「少数の表し方としくみ」より
すらら中学1年「文字式の表し方」より
すららでは、レクチャーの際、アニメの先生キャラクターに頻繁に問題を投げかけられ、それに答える必要があるのが強みです。問題に答える形でレクチャーが進んでいくので、注意散漫になるヒマがありません。
天神は要点をしぼったポイント解説
天神の学習は、要点をしぼった「ポイント」で始まります。シンプルながら的を得たイラストつきで、まわりくどい説明なしで理解できるように工夫されています。
天神小学1年「くり上がりのあるたし算」より
このポイント解説はほんの数分で終わります。その後に、一問一答式の練習問題が続きます。一問一答式なので、サクサク進み、集中しやすいです。
一問一答式の問題では、採点後に表示されるヒントや解説が端的で分かりやすいのも天神の特徴の1つ。
「学習が短時間で終わる」という点では、すららも天神も学習がスモールステップで進み、1コマがわずかな時間で終わるように配慮されています。
すぐに答え合わせをする
ワーキングメモリが弱い発達障害の傾向がある小中学生にとって、問題を解いたら、すぐに答え合わせをすることが大切です。問題を解いてから答え合わせまでの時間が長いと、答え合わせをする頃には問題を解いた時の記憶が薄れてしまい、学習したことが定着しにくくなるからです。
この点について、すららも天神も、問題を解いたら直後に自動的に答え合わせがなされます。
すららのレクチャーでは先生キャラクターが即座に答え合わせをしてくれます。というか、問題に答えて答え合わせがなされないと、レクチャーがその先へと進みません。レクチャー後には一問一答式のドリル(練習問題)があり、それも自動採点されます。
天神はどうかというと、やはり全ての問題が「一問一答式」。問題に答えたら即座に採点されます。間違えたら類題が出題され、それに答えたら、また即座に採点されるというシステム。
すららも天神も即座に自動採点されるというのは、紙教材と比較した際のデジタル教材の強みですね。
ちなみにドリル問題については、その出来具合に応じて次の問題の難易度が変わるというのがすららの特色。
一方、天神は類題が豊富!また類題の解説やヒントが丁寧なのが天神の特色です。
成功体験を積ませる
ADHDなどの発達障害がある小中学生は、注意欠陥のせいで成績がふるわなかったり、「落ち着きがない」「怠けている」などと学校で注意を受けてしまうことがあります。そのため、自己肯定感が低く、学習意欲を欠いてしまいがち。
そういう小中学生には「できた」「わかった」という成功体験が必要です。
すららは先生キャラクター達が褒めてくれる
すららの授業はアニメの先生キャラクター達が進めていきます。問題に正解すると、先生キャラクターが飛び上がって喜んでくれたり、「やるやる、いいね~!」「もうばっちりやんか!(関西弁のキャラクター)」「やるじゃない、正解だよ!」「やりますわね~!」「しっかりマスターできているようですね!」「その通り!よく理解できていますよ!」などと、キャラに合わせて、様々な言い方をして褒めてくれます。
また、同じ先生キャラクターでもその時々で言い方が変わるので、天神と比較すると、すららの方がアニメキャラクターとはいえ、ちょっと現実味があります。
天神は一問ごとに褒めてくれる
一方の天神も、問題1つ1つにおいて、解けるたびに「すごい!」「天才!」「やった~、正解!」などと褒めてくれます。また、不正解の場合は「ブー」などの音が鳴らず、「およよ?」などと優しく指摘してくれます。これは、発達障害のために自己肯定感が低くなっている小中学生にとって不快感がなく、いいですね。
このようにすららでも天神でも、小中学生は繰り返し「褒められる」体験をします。それが、成功体験や自己肯定感アップにつながっていきます。
スモールステップだから「できる」
褒められて嬉しい感覚を持つだけでなく、すららでも天神でも、学習がスモールステップなので、小中学生は「わかる」「できる」を積み重ねていくことができます。
発達障害のせいで集中が妨げられたり学習困難がある場合は、学校では、ある問題を投げかけられて、それが分からないまま数日後に続きの授業があって、それも分からなくて……と負のスパイラルに陥ってしまうこともあることでしょう。
しかし、すららも天神も、これ以上絞ることができないというほどスモールステップで学習が進んでいきます。内容がピンポイントであるということは、小中学生が「わかる」「できる」体験をしやすいということです。
「わかる」「できる」が積み重なれば、自信もわいてきます。自信がわけば、やる気もアップします。やる気がアップすれば、さらにどんどん学習に取り組んでいくことができます。
このようにスモールステップで小中学生に成功体験を積ませ、学力が伸びるようにサポートしてくれる仕掛けが、すららにも天神にもあると思います。
音声でサポート
LD(学習障害)のために文字を読むのが苦手な場合は、音声によるサポートが効果的だと言われています。
すららは先生キャラクター達が語りかける
すららの学習は、先生キャラクターが、学習者キャラクターに語りかけていく形で進んでいきます。
こちらは、すらら小学校低学年の国語。海賊風の先生キャラクターが、下にいる生徒役のスバル君に語りかけながらレクチャーが進んでいく場面の1つです。
先生キャラクターは問題を読みあげてくれるのはもちろんのこと、場合によっては、この画像のように読み上げ箇所がハイライト表示されることも。
文字ばかりの紙のドリルを解くのと比較して、すららのメリットは、先生キャラクター達による語りかけで学習が進むことです。文字を読むのが苦手な学習障害がある小中学生の助けになると期待できます。
先生役のキャラクターは大勢いて、それぞれ声色や口調が異なるのも面白い。全てプロの声優さんによるのだそうです。
天神は読み上げ機能のオプションあり
一方、天神には「読み上げ機能」があります。小学生版のみにある有料オプションです。
「読み上げ機能」を使うと、問題・ヒント・解説文のすべてを、音声で聞くことができます。また読み上げられている部分がハイライト表示されるので、読まれている部分に集中しやすくなっています。
先生キャラクター達に楽しく語りかけてもらうのがよければ、すららがおすすめ。それと比較して、画面上の文字をそのまますべて読み上げもらうのがよければ、天神の方が使いやすいでしょう。
視覚でサポート
LD(学習障害)のせいで文字を読むのが苦手な小中学生に対しては、視覚に訴えるサポートも効果的だと考えられています。またアスペルガーの小中学生の場合、耳から入ることよりも目から入ることの方が取り組みやすいと言われています。
目から入ることで学習を助けるという点では、すららも天神も、わかりやすいイラストで学習を助けてくれています。
すらら小学理科より
天神小学理科より
視覚に訴えた学習ができるのは、デジタル教材の強みですね。理科などは、実験の疑似体験ができるようにもなっていますよ。
学習の自由度
アスペルガーなどのASD(自閉症スペクトラム)症状がある小中学生は、自分が好きなように進めたがる傾向があります。興味のあることにはとことん集中するので、特定の教科がぐんと伸びたりもします。
小中学生が好きなように進められるという学習の自由度について考えると、「学習範囲」については、すららと天神は、他の通信教育と比較して、大幅な自由度があります。
すららは無学年制
すららには、「小中コース」「中高コース」「小学コース」があります。小中コースでは小学1年~中学3年までの全範囲、中高コースでは中1~高3までの全範囲、小学コースでは小1~小6の全範囲から、自分の学年に関係なく、自由に選んで学習することができます。(理科・社会は小3~中3まで。理社なしのコースもあり。小学英語は含まれていません。)
例えば算数・数学は苦手だが、社会は好きだという場合、好きな社会については学年を超えて自由に先取り学習することが可能です。
もちろんその逆もOK。すららなら、学年を超えた大幅な戻り学習もできます。
興味のあることを学年に関係なく好きなだけ突き詰められるのが、すららの強みです。
天神は1学年分自由に学習
天神は、教科ごとに、1学年分のデジタル教材をUSBで買い取るシステムです。1学年分ですから、教科書の最初の単元から最後の単元までカバーされている状態で届きます。(教科書を超えた応用問題も入っています。)
無学年制のすららと比較すると、学習範囲は1年分と狭くなります。しかしそれでも他の通信教育のように毎月の学習内容が決められているわけではないので、自由度が高いと言えます。
なお、天神は1~3年生分をまとめて購入するなど、色々な購入パターンがあります。それによって学習範囲をさらに広げることが可能になります。
予習型で学校の授業に備える
ASD(自閉症スペクトラム)の小中学生は、予習型の勉強をすることで、学校で新しいことを習う時にパニックになることを防げるという面があります。
すららは無学年制、天神は1学年分がカバーされているデジタル教材なので、どちらも自分のペースで予習することが可能です。
ただ、学校の授業進度にぴったり合わせて予習をするとなると、すららと比較して天神の方が使いやすいと思います。天神は徹底した教科書準拠で、学習画面の単元名に、学校で使用している教科書の単元名がそのまま使われているからです。
以上のように、すららと天神のどちらも、発達障害の小中学生をサポートする要素がたっぷりあります。
すららと天神の口コミ
発達障害のあるお子さんがいらして、実際にすららや天神を使っているご家庭からの口コミを紹介しますね。
すららの口コミ
WISC検査(※)で絵や写真等の目で見てわかる情報で感覚的に捉えやすい工夫を取り入れるとよいと言われたので、アニメーションを使って教えるすららとは、相性がよいようです。毎日、自主的に取り組んでくれています。
(自閉スペクトラム・小学3年生のお母さま/すらら公式サイトより引用)
※WISC検査とは、「言語理解」「知覚推理」「処理速度」「ワーキングメモリー」とIQを数値化する検査。発達障害かどうかを判断する指針のひとつとして使われることがある。
正解した時に鳴るピンポン・ピンポンという音がうれしいようで毎日勉強しています。保護者管理機能で勉強内容が分かるため、仕事の合間にスマホで確認しながら帰宅後、褒めたり驚いたりコミュニケーションを取って、毎日勉強してくれるように接しています。おかげで学習習慣が身に付き、今はテストで100点をとることが多く、勉強も好きになってきたようです。
(ADHD・小学6年生のお母さま/すらら公式サイトより引用)
家庭講師、塾と、どちらも合わず、最初はダメ元で無学年方式を採用している「すらら」を受講してみました。そうすると娘はゲーム感覚が気に入ったのか、ユニットクリアチャレンジキャンペーンで100クリアを目指して勉強しだし、ついに達成!自信が付いたのか毎日勉強するようになりました。
すららは分からないところがあると自動で見つけてやり直してくれるし、間違ったら1問ずつその場で解説してくれて、一人で勉強してもつまずかない工夫にとても助かっています。
(ADHD・中学2年生のお母さま/すらら公式サイトより引用)
「すらら」は「子どもの発達科学研究所」の先生から薦められて始めました。今では毎日楽しそうに勉強している子どもの姿に微笑ましくなります。
最近は「スージー」(中学数学のキャラクター)のログインスタンプを手に入れるために毎日ログインし、「ゆうかちゃん」(小学国語のキャラクター)のご褒美パズルを完成させるため、1日1時間以上勉強しています。すららコーチからアイテムの入手方法を教えてもらったりと、すららを学習するのが待ち遠しいようです。
一番苦手だった国語の読解力もずいぶん上がったと感じますし、高校に入っても続けていきたいと思います。
(自閉症スペクトラム・中学3年生のお母さま/すらら公式サイトより引用)
発達障害に詳しい「すららコーチ」がいることも、すららの強みです。学習を続ける中で保護者がどういう関わりをすればよいかなど、逐一アドバイスをもらえますよ。
天神の口コミ
先日クラスの先生に「成績はトップクラス」と言われ、これも「天神頑張っているおかげよ」と話して聞かせています。軽い広汎性発達障害があり、耳から入る情報処理が苦手なところがあり、天神の購入もこれがきっかけだったのですが(アニメーションが充実している。自分のペースで学習できる等)、勉強がわかることが本人の自信につながっていると先生にも言われました。毎日「学校の算数簡単!!」と楽しそうに話しています。
(広汎性発達障害・小学2年生のお母さま/天神資料「お客様からのうれしいお便り」より引用)
短時間でシンプルに繰り返し問題を解いていくことができるので、連続して集中できるのが15分くらいのうちの子に合っているなと感じています。新しい単元に入る前にはちゃんと説明の回もあるので、理解した上で一問一答で学習できることも「軽く負担感を軽減すること」につながっているなと。また先取りして予習することで、学校の授業を受ける時に「これ分かる!」と自信をもって学校に行ってくれるのも良いなと感じています。
(発達障害グレーゾーン・LD&AD傾向ありの小学校3年生のお母さま/LITALICO発達ナビより引用)
天神には「学習アドバイザー」がいます。勉強の進め方で困った時など、いつでも相談できますよ。
すらら・天神の発達障害対応まとめ
私はすららと天神を実際に使ってみて、両者ともに、発達障害やグレーゾーンの小中学生と相性が良い教材であることが分かりました。
また、すららと天神の口コミに触れて、その利用者の中には発達障害やグレーゾーンのお子さんがいらして、効果的な学習ができていることを知りました。
私自身家庭教師としてADHDの生徒の指導経験がありますが、難しかった!週に1度の指導くらいでは、なかなかサポートしきれませんでした。
学習は毎日継続しないと身に付きません。週に1度家庭教師に見てもらったり塾に通ったりするよりも、日々の家庭学習を確立させることの方が重要で効果的です。そしてそのためのツールとして、すららや天神は、利用を検討してみる価値があると思います。
問題は、一口に発達障害やグレーゾーンと言っても、個人差があるということ!どう対応してあげるのがベストなのかは、その子によって異なることでしょう。
幸い、すららも天神も無料体験ができます。実際にお子さんに試してみてもらい、取り組めそうかどうか確かめてみるのが一番です。
無料体験は、すららなら公式サイトから申込み、自宅のPCやタブレットですぐに行うことができます。
ただし、すららの無料体験できるコンテンツには限りがあります。「雰囲気を味わう」という程度。
そのため、実際に入会して、1~2ヶ月様子を見て、気に入らなければ解約というテもあります。月の途中で入会しても、その月の分は日割り計算してくれます。
一方、天神では、幼児・小学生・中学生の全学年・全教科のコンテンツをすべてお試しできます。オプション機能も含まれています。
天神の無料体験はとてもユニーク。まず資料請求をします。すると送られてくる資料の中に無料体験の案内も同封されています。その案内に従って無料体験を申し込むと、全学年の全教材データが入っているパソコンごと送られてきます。
他学年の教材もすべて入っているので、戻り学習や先取り学習の体験も、すべてできます。天神ではきょうだいが無料で使えますが、きょうだい皆で体験できるようになっています。
雰囲気を味わう程度のすららの無料体験と比べると、天神の無料体験はありがたい!発達障害やグレーゾーンと一言で言っても傾向は様々。天神なら全教材をじっくり試せるので、お子さんとの相性をタダでしっかり確認することができます。
ベネッセ「まるぐランドforHOME」登場
発達障害が気になるご家庭のために、2024年9月にベネッセから登場した「まるぐらんど for HOME」も紹介しますね。(2024年11月現在の情報です)
特性に合ったタブレット学習
まるぐらんど for HOME は、小1~小6相当の読み書きレッスンに取り組める無学年式タブレット学習です。最大の特徴は、お子さんの「発達特性に合った」学びができるということ。
読み書きだけというと物足りなさを感じるかもしれませんね。でも読み書き、つまり国語力は、すべての学習の土台です。その大切な土台を、発達特性に応じて育んでくれるのが、まるぐらんど for HOMEです。
発達障害やグレーゾーンの小学生は、一般的に得意不得意の凸凹が激しい傾向があります。お子さんによって、視覚記憶が苦手だったり、聴覚記憶が苦手だったり、注意力不足のためにテストで失点したりと、苦手なことが異なります。
そのような1人ひとりの発達特性の違いに重点を置いた学習を、まるぐらんど は提供してくれます。
まるぐらんど では、お子さんの特性を把握するため、まず認知特性と読み書きスキルのチェックテストをタブレット上で行います。
認知特性 チェックテスト例 ↓
読み書きスキル チェックテスト例 ↓
このようなチェックテストにより、まるぐらんどでは、まずお子さんの特性や苦手にひそんでいる原因を特定します。そしてそれに基づいて、その子に最適なレッスンをタブレット上で自動提案してくれるのです。
例えば、チェックテストで視覚記憶が弱いことがわかったお子さんには、次のようなトレーニングが優先して表示されます。
一方、聴覚記憶が弱いことがわかったお子さんには、例えば次のような、視覚記憶力を活かして漢字を覚えられるようなトレーニングなどが優先的におすすめされます。
このように、まるぐランドでは、まずそれぞれのお子さんの発達特性が分析されます。そして各自に合ったレッスンメニューがタブレットに自動表示されます。つまり、発達障害やグレーゾーンが心配なご家庭に、とても嬉しいサービスになっているのです。
オンライン個別指導つき
まるぐランド for HOMEでは、日常のタブレット学習に加えて、講師と1対1での「オンライン個別指導」もあります。コースにより、月4回または月2回を選ぶことができます。
オンライン個別指導は、お子さん専用のカリキュラムで進められます。タブレット学習やカウンセリングを通じてわかった、お子さんの苦手に基づく専用学習カリキュラムです。つまりここでも、お子さんの発達特性がサポートされます。
個別指導で重要視されていることの1つは、お子さんの自己肯定感を高めることだそう。
発達障害やグレーゾーンのせいで、お子さんはテストで失敗したり、学校の先生に認められなかったりと、学校ではうまくいかないことが多いかもしれません。
でも、まるぐランド のオンライン個別指導なら、お子さんの特性を受け止めつつ、しっかり頑張りを認めてもらえるはずです。お子さんのやる気や自信アップにつながりそうです!
保護者サポートつき
まるぐランド for HOMEは、保護者サポートも充実しています。
まず、お子さんのタブレット学習の取り組み状況を、保護者の方はスマホで確認できます。
どんな問題に取り組んだか、その正誤状況はどうだったかについても、スマホで見ることができます。
さらに、月2回~4回のオンライン個別指導の後には、講師から保護者の方に授業内容について報告があります。お子さんの学習達成具合や、今後の方針などをその場で確認することができます。
また、まるぐらんどでは、カウンセリングサービスも実施しています。入会直後と年に2回、公認心理師などの発達のプロに、お子さんについて不安なことがらを具体的に相談することができます。
発達障害やグレーゾーンの小中学生への対応について、すららと天神を比較しながら、利用者の口コミも添えて紹介しました。また、まるぐらんど for HOME にも触れました。ADHD、LD、自閉症スペクトラム、アスペルガーなどでお悩みのご家庭の参考になれば嬉しいです。
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