発達障害やグレーゾーンの小学生に効果的なオンライン学習「まるぐランド for HOME」と「すらら」を10項目で徹底比較します。(2024年12月現在の情報です)
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まるぐランドとすらら比較
小学生向けオンライン学習 まるぐランド for HOME が2024年8月に始まりました。進研ゼミで知られるベネッセからの登場です。ベネッセにはチャレンジタッチという人気タブレット教材がすでにあるのに、なぜ別のタブレット学習がスタートしたのでしょう?
それは、まるぐらんどが、発達障害やグレーゾーンと言われる小学生に向けた特色あるオンライン学習だからです。
さて、発達障害をサポートする学習と言えば、すらら もよく知られています。
そこでこの記事では、まるぐランド と すらら を徹底比較することにしました。
まずはざっくりと表にまとめてみました。
比較項目 | まるぐランド | すらら |
---|---|---|
対象学年 | 小1~小6 | 小1~高3 |
学習内容 | 小1~小6の読み書き | 国算理社英 (コースによる) |
発達特性チェック | あり | なし |
学習難易度 | 自分で選べる | 正解状況で自動調整 |
特性に応じた出題 | あり | なし |
個別指導 | あり | なし |
カウンセリング | あり | あり |
無料体験 | 個別オンライン指導の体験 有料(500円)で可 コード入力で無料にできる | 一部のみ可 |
無料資料送付 | なし | あり |
海外受講 | 要相談 | 可 |
使用端末 | iPad PCも可 | タブレット(iPad推奨) PC |
月額料金 | 19,800円(税込) (個別指導月2回コース) 29,800円(税込) (個別指導月4回コース) | 8,800円(税込) (小学4教科コースの場合) ※入会金11,000円もあり(小学4教科コースの場合) |
この記事では2社の違いを徹底解説していきます。なお、まるぐランドについて手っ取り早く確かめたいご家庭は、オンライン個別指導の体験をなさることをおすすめします。
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すららの場合、タブレット学習の無料体験もできるのですが、視聴できるのはコンテンツのほんの一部に限られています。資料請求をすると、分かりやすい資料が送られてくるのでおすすめです。
まるぐランドとすららを10項目で徹底比較
発達障害に特化しているかを比較
まるぐランドとすららを比較した際の最大の違いは、コンテンツが発達障害に特化しているか、それともどんな小学生でも使えるものかということでしょう。
まるぐランドは発達障害やグレーゾーンと言われるお子さんのために開発されたサービスです。ですので、入会すると、どのようなトレーニングに注力すべきか判断するため、まず2種類のチェックテストをオンラインで行います。認知特性と読み書きスキルについてのテストです。
認知特性 チェックテスト例 ↓
読み書きスキル チェックテスト例 ↓
チェック項目がユニークですね。発達障害の小学生に見られる苦手やつまづきにフォーカスしていることが伝わってくるのではないでしょうか。
まるぐランドでは、これらのチェックテストに基づいてそれぞれの小学生がもつ苦手を判別し、それを克服するための学習メニューがタブレットに優先的に表示されます。
一方すららでは、発達障害による苦手を調べるテストは行われません。すららは、発達障害のお子さんが学びやすい教材ですが、発達障害に特化しているわけではありません。どんな小学生でも使うことができる教材です。
学習内容を比較
まるぐランドでは、上記のチェックテストに基づいて、それぞれの小学生が発達障害による苦手を克服できるような「読み書き」レッスンが提供されます。
例えば、目で見て覚える力が弱いとチェックテストでわかったお子さんには、次のようなトレーニングが優先的に表示されます。
また、耳で聞いて覚える力が弱いとわかったお子さんには、例えば次のようなトレーニングが提示されます。これは、視覚記憶の得意を活かして漢字を覚えられるようにするというアプローチです。
まるぐランドは発達障害に特化しているので、漢字学習1つをとっても、一般的なものと全く違うことがわかりますね。
このように、2024年12月現在、まるぐランドの学習は「読み書き」に限られています。国語力はすべての学習の土台なので、まずは読み書きを強化することは意義深いと思います。(開始画面に「さんすう・準備中」と表示されているので、やがて算数も含まれるようです)
読み書きは重要とはいえ、他教科の学習もしたい場合は、まるぐランドだけでは足りません。
なお、まるぐランドは無学年式です。例えば漢字については、自分の学年に関わらず、小1~6年のどの学年の漢字でも学習できます。タブレットの設定画面で学年を選べば、その学年の漢字問題が出題されます。
一方、すららも無学年式です。すららの強みの1つは、学習範囲が膨大であること。追加料金なしで、自分の学年に関係なく、複数の教科のどの単元でも勉強し放題です。
コース | 学習範囲 |
---|---|
小中3教科コース | 小1~中3の国・算(数)・英 ※英語は中学内容 |
小学4教科コース | 小1~小6の国・算・理・社 |
小中5教科コース | 小1~中3の国・算(数)・理・社・英 ※英語は中学内容 ※理・社は小3~中3範囲 |
すららなら、苦手教科はつまずいた学年にもどって学習し直すことができます。また得意教科はどんどん先取りすることも可能です。
個別指導を比較
まるぐランドには、日常のタブレット学習に連動した、オンライン個別指導もあります。ZOOMを使った、講師との1対1の授業です。コースにより、月2回または月4回実施されます。
オンライン個別指導は、タブレット学習やカウンセリングからわかったお子さんの傾向に基づく、お子さん専用カリキュラムで進められます。授業は35分間。その後、5分間の保護者の方への報告もあります。
この個別指導で力を入れていることは、苦手克服はもちろんのこと、それぞれのお子さんの自己肯定感のアップだそう。
発達障害があり、学校で通常級に通っていると、「サボっている」などと誤解されてしまうことが多々あるのではないでしょうか。
しかしまるぐランドのオンライン個別指導では、講師がお子さんを認めて、たとえ間違えても決して「間違ってる」と言わず、上手に正解に導いてくれます。また集中が切れそうになっても、うまくリードして、「できた!」「楽しい!」という成功体験を積ませてくれるのだそう。
お子さんに自信をもってほしい、勉強は楽しいと感じてほしい、学校外の先生にみてもらいたいというご家庭にとって、まるぐランドのオンライン個別指導は頼もしいツールになるかもしれません。
すららには、オンライン個別指導はありません。まるぐランドは、タブレット学習と個別指導の二本立てという点で、とてもユニークです。
なお、まるぐランドのオンライン個別指導は、入会前に体験することができます。
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発達障害の小学生に向けた配慮を比較
まるぐランドもすららも、発達障害やグレーゾーンの小学生に向けたいろいろな配慮がなされています。
まるぐランドでは、発達障害の小学生が学習しやすいように、タブレットを細やかに設定することが可能です。
例えばタブレットに表示される文の区切り方を、次の3通りから選ぶことができます。
これは、文を意味のまとまりで読むことが苦手なお子さんの助けになることでしょう。お子さんの好みで選べるのがよいです。
また、漢字の正解基準については、進研ゼミ・チャレンジタッチは「やさしい」「普通」の2段階ですが、まるぐランドは「やさしい」「普通」「しっかり」の3段階から選べます。
3段階から選べるのは、かなり親切です。学校で「とめ・はね・はらい」などを厳しく指導されているお子さんは、「しっかり」を選ぶことで対策ができます。逆に、×にされると機嫌を損ねてしまいがちのお子さんは、「やさしい」を選んでおけば安心です。
間違えたときのマークも、なんと3種類!
興味深いのは、間違えた時のマークや音について、「マークなし」「音なし」も選べるということ。これは、発達障害のお子さんの中には、間違えたときにマークや音で反応されるだけで不愉快になるケースもあるからなんだそう。
このように、それぞれのお子さんにとって最適な環境で学習ができるよう、好みや傾向に合わせて細かく設定できるのは、まるぐランドの強みの1つと言えるでしょう。
一方、すららも、発達障害のお子さんが学習しやすい工夫が随所に見られます。
まずすららは、発達障害の専門機関である「子どもの発達科学研究所」との共同開発で生まれた教材です。読み書きが苦手なお子さんの特性や傾向に対応できるよう、カリキュラム構成や画面や説明などが細かく配慮されています。
そしてすららの学習は、アニメキャラクターの先生たちのレクチャーで始まります。このレクチャーはほんの数分。しかも、レクチャーを視聴する間、小学生は先生の質問に答えていかなければなりません。発達障害がある場合、集中力が持続しにくい傾向があります。けれどもすららなら、レクチャーが短く、しかもアニメキャラクターの先生とやりとりしながら進むので、注意散漫になりにくいメリットがあります。
また、発達障害がある小学生は、ワーキングメモリが弱い傾向があります。そのため、問題を解いたらすぐ答え合わせをすることが望ましいと考えられます。
すららのレクチャーでは、アニメキャラクターの先生がすぐに答え合わせをしてくれます。まるぐランドでもタブレット設定で「すぐに解き直し」を選べるように、すららでもすぐに解き直しすることになります。お子さんがスッキリして先に進めると思います。
また、発達障害の小学生にとって重要なことの1つに、成功体験を積ませるということがあります。発達障害のせいで、学校では「怠けている」などと誤解されたり、注意を受けたりして、自己肯定感が低くなっているかもしれないからです。
でもすららなら、しっかり自己肯定感をアップさせてくれます。問題に正解すると、アニメキャラクターの先生たちがしっかり褒めてくれるのです。しかも、「いいね~!」「もうばっちりやんか!(関西弁)」、「やりますわね~!」「その通り!」などと、それぞれのキャラに合わせて、いろいろな言い方で褒めてくれます。
さらに、まるぐランドで「問題の読み上げ音あり」を選べて、読みが苦手なお子さんでも読み上げてもらえば1人で取り組めるように、すららでも、問題の読み上げに工夫が施されています。
すららは、もともとアニメキャラクターの先生たちが語りかけたり、問題を読んだりしてくれますが、例えばこちらの小学生低学年の国語。海賊風の先生が問題を読み上げてくれるだけでなく、読み上げ部分がハイライト表示されることもあります。
以上のように、すららは発達障害に特化しているわけではありませんが、発達障害の小学生が勉強しやすい教材となっています。
学習スタートしやすさを比較
タブレット学習を始める際に、お子さんが取りかかりやすいかについて比較しましょう。
まるぐランドでは、タブレットを起動すると、ホーム画面でお子さんに「きょうは どっちの モードにする?」と聞いてくれます。お子さんは「がんばりモード」か「ゆっくりモード」のうちの好きな方を選ぶことができます。
「がんばりモード」では、お子さんが苦手な問題が多めに出題されます。「ゆっくりモード」では、苦手な問題はあまり出題されません。
また、どちらのモードを選んでも、問題の出題数を自分で増やしたり減らしたりすることもできます。
発達障害には、気分の波が伴うケースもあります。まるぐランドなら、お子さんのその日の気分によって、学習レベルや学習量を変えられ、無理なく取り組めるので便利です。お子さんが自分で選べるようになっていて、本人の気持ちが尊重されているところもいいいですね。
一方、すららでは、「すららコーチ」と呼ばれるお子さん専用の学習アドバイザーが、学習プランを立ててくれます。すららコーチは、保護者からのヒアリングやお子さんの学習状況から、取り組むべき単元をわりだしてくれるのです。そしてログインすると、すららコーチが提案する、その日取り組むべきメニューが表示されます。
すららには膨大な学習コンテンツがありますが、このようにその日のメニューが表示されるので、お子さんは迷わず学習に取りかかることができます(提案されている以外のコンテンツを学習することも可能です)。
学習量を比較
まるぐランド や すらら では、毎日どのくらい勉強すればよいのでしょうか?
まるぐランド公式サイトによれば、タブレット学習時間は「1日10分、週に3日以上」取り組むのがおすすめとされています。1日10分、週3日でよいなら、お子さんにとってハードルが低いですね。取り組みやすいのではないでしょうか。
一方、すらら公式サイトには、1日の学習量についての記載はありません。その点について相談窓口に問い合わせたところ、すららでは基準を設けていないとのこと。
すららは、いろいろな小学生が自分の必要に応じて自由に取り組める教材です。各自の学習目的や状況によって学習計画が変わってくるので、取り組み時間も変わるというわけですね。
すららではお子さん専用アドバイザーの「すららコーチ」がサポートしてくれます。お子さんが無理なく取り組める学習計画を立ててもらうとよいですね。
継続しやすさを比較
教材を選ぶ場合に気になるのが、継続できるかどうかということ。まるぐランド、すらら両社とも、小学生が学習を継続したくなる工夫が施されています。
発達障害のお子さんには、「収集癖」が伴うことがあります。これを、まるぐランド、すららのどちらも、うまく利用しているようです。
まるぐランドでは、「たべもの」「どうぶつ」「はな」「ほうせき」などから好きなジャンルを選びます。そしてレッスンを終えると、選んだジャンルでバッジがプレゼントされ、コレクションが増えていきます。
さらに、まるぐランドでは、レッスンを終えるともらえる「チケット」でゲームもできます。
チケットが不足してゲームができないと、学習に取り組むよう促してくれます。(まるぐランドでは、お子さんがやりたければいくらでも学習を続けることができます)
ちなみに、まるぐランドのゲームはお子さんの集中力を養う目的があります。数多くの認知機能トレーニングアプリを開発しているレデックス社との共同開発によるものです。
一方、すららでも、学習を終えると「ポイント」がもらえます。貯まったポイントを好きなアイテムと交換し、マイページをカスタマイズして楽しむことができます。
また「アチーブ・エッグ」と呼ばれる機能があり、目標達成するごとにもらえるポイントで卵が割れ、中からいろいろなアバターたちが登場するというお楽しみも待っています。
すらら公式サイトには「ゲーミフィケーション」教材という言葉が出てきます。すららはポイントを集めながらゲーム感覚で楽しく学べるので、お子さんが「ハマって」どんどん勉強するようになるかもしれません!
保護者向けサポートを比較
まるぐランド、すらら共に、保護者向けサポートが充実しています。
まるぐランドでは、まず入会直後と年に2回、カウンセリングが実施されます。保護者の方は、公認心理師などの発達の専門家に、お子さんについての心配事などを相談することができます。
また、月に2回または4回のオンライン個別指導直後にも、講師から直接お子さんの学習状況を聞くことができるので、スッキリすると思います。
さらに日常のタブレット学習について、スマホで確認することもできます。
また、お子さんとメッセージのやりとりも可能です。
一方、すららには、「すららコーチ」と呼ばれるアドバイザーが、学習をサポートしてくれます。
保護者の方は、すららコーチにいつでもお子さんについての不安などを相談することができます。
また膨大なすららのコンテンツに何から取り組めばよいかなど、学習計画をすららコーチに丸投げすることが可能です。すららコーチが学習設計を立て、進度を管理してくれます。
お子さん自身もすららコーチに相談できます。端末に質問を入力して、すららコーチに連絡することも可能です。
すらら公式サイトには、ご自身のお子さんにも学習障害があり、発達障害の子どもたちのことを深く理解し、特性を活かした指導で保護者からの信頼が厚いというすららコーチ・多賀谷先生のことが紹介されています。すららがいかに発達障害の小学生に寄り添っているかが伝わってきます。
口コミを比較
まるぐランド と すらら についての口コミも比較しておきましょう。まるぐランドは新しいサービスでSNSではなかなか口コミを見つけられませんので、公平を期すために両者とも公式サイトより抜粋したものを紹介します。
まるぐランド利用者の声
すらら利用者の声
まるぐランド、すらら共、公式サイトに掲載されていたものなので悪いことが書いてあるはずはないにしても、それぞれの強みが利用者の方々に喜ばれていることが伝わってきますね。
料金を比較
最後に気になる料金を比較しておきましょう。すららはコースによって料金が異なりますが、ここでは多くの方が利用するであろう「小学4教科コース」で比較します。
まるぐランド・すらら 料金(税込)
まるぐランド | すらら | |
---|---|---|
入会金 | なし | 11,000円 |
月額 | 19,800円(オンライン個別指導月2回コース) 29,800円(オンライン個別指導月4回コース) | 8,800円 |
まるぐランドは入会金無料なのがいいですね。でも月額料金のみで比較すると、まるぐランドの方がお高いです。
まるぐランドはオンライン個別指導つきなので、どうしてもお高めになってしまうのでしょう。
なお、オンライン個別指導は入会前に体験できます。料金の価値がありそうか、確かめられるので安心です。また個別指導体験当日に入会すると、初月受講費が20%OFFになるメリットもあります。さらに体験当日の入会で、今なら、オンライン個別指導が 「+1コマ」(月2回コース)または「+2コマ」(月4回コース)無料プレゼントされます。
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まるぐランドとすららの比較まとめ
まるぐランド for HOME と すらら を10項目について比較してきました。それぞれ発達障害やグレーゾーンの小学生に適した教材で、保護者サポートも充実しています。
2社の違いを考えると、次のようなことが言えると思います。
まるぐランドについて確かめたいご家庭は、オンライン個別指導の体験をなさるのがおすすめです。
- STEP1事前ヒアリング(約15分)
事前アンケート内容をもとに、相談員がお子さんについてヒアリング
- STEP2オンライン ミニ体験授業(約15分)
お子さんの特性や苦手に合わせて、読み書きスキルをトレーニング
- STEP3体験授業の報告(約10分)
お子さんの様子を踏まえて、今後の学習に役立つワンポイントアドバイス
- STEP4サービスの案内・相談(最大30分)
サービスについて相談員に直接質問できます
- STEP5お子さん専用アドバイスシートをプレゼント
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