
近頃、数ある幼児通信教育では様々な動きがあります。Z会幼児コースも、近年リニューアルし続けています。東大・京大などの難関大合格者を多数輩出しているZ会は、幼児のうちから、堅固な学力の土台を身に付けさせてくれますよ。近年のZ会の幼児リニューアル内容をまとめてみました。賢い子を育てるために注目しておきましょう!
2020年度Z会幼児コースリニューアル
「かんがえるちからワーク」がパワーアップ
Z会幼児コースのメイン教材は、「ぺあぜっと」と「かんがえるちからワーク」です。
「ぺあぜっと」は親子で取り組む体験型教材です。親子でやりとりしながら楽しめる絵本のような感じですね。
一方の「かんがえるちからワーク」は、お子さんが1人で取り組む自習用ワーク教材となっています。
2020年度に、年中コースと年長コースの「かんがえるちからワーク」の方が、大きくリニューアルされました。
Z会幼児コースは、それまで「簡単」なイメージがありました。
しかし2020年度のリニューアルで、「かんがえるちからワーク」の問題数と思考力問題の数が増えました!
私は実際に年中、年長の「かんがえるちからワーク」を手に取ってチェックしてみたのですが、幅広い領域から出題されているので感心しました。
例えば「論理」(年長コース2020年4月号より)
こちらは条件整理力を養う問題です。それぞれのセリフを読んで、宝箱の絵に合う条件を考えます。
「論理」には分類する力を養う問題もあります。(年中コース2020年9月号より)
帽子の分け方は1つだけではありません。どうしてそういう分け方をするのか、言葉で言い表す力も養われます。
このほか、「論理」には、洞察力を養う問題、規則性を推理する問題、場面の前後関係を推理する問題、論理的判断力を養う問題、プログラミング的思考に触れる問題など、バラエティに富んでいます。
「形」を扱っている問題もあります。
図形認知力が養われる問題です。(Z会年長コース2020年4月号より)
「形」には空間認知力を養う問題もあります。
(Z会幼児コース年中2020年9月号より)
このほか「形」には、高低を比較する問題、形態認知力を養う問題、違いを見抜く力を養う問題など、将来の図形のセンスにつながる良問が多数収められています。
「思考力」は2020年度教育改革のキーワードの1つ。良問で知られるZ会が、幼児が楽しみながら思考力を養える良問を用意してくれています。
なお、新しいZ会幼児「かんがえるちからワーク」は全48ページ。お子さんが毎日1~2ページ取り組める分量になっています。Z会公式サイトによると、1ページの取り組み時間は5~10分程度とのこと。幼児の学習習慣づけにもぴったりですね。
英語学習スタート
Z会幼児コースでは、年中・年長コースにて、2020年度より英語「きいてわくわく えいごパーク」が始まりました。
「きいてわくわくえいごパーク」は、英語の音に楽しく触れるデジタルコンテンツ。年に4回配信されました。
それまで英語学習がなかったZ会幼児コースにとって、英語が始まったのは画期的なことでした。
2024年英語リニューアル
2020年にZ会幼児コースで英語が始まったとはいえ、年4回だけとはちょっとさみしいですね。
ところが2024年に英語がパワーアップ!名称が「おとでたのしむ えいごパーク」に変わり、2025年度現在、年中・年長コースにて毎月2回配信されています。
コンテンツ例
★家族との会話
★おでかけ
★身の周りのものや自然
★食事
★歯磨き習慣
★友だちと遊ぶ
★気持ちを伝える
★お片付け
★クッキング
★数
「おとでたのしむ えいごパーク」は、スマホやタブレットで取り組みます。画面をタップすると英語音声が流れて、英語の語彙や表現を聞いたり、真似して発音したりできるようになっています。
英語を繰り返し聞くことは、英単語などを覚えるだけでなく、英語特有のリズムやアクセントにも慣れるメリットもありますね。
Z会公式サイトには、「おとでたのしむ えいごパーク」は「親子で」取り組む教材とされています。実際にはスマホをお子さんに預けて、お子さん1人で取り組むこともできることでしょう。しかしZ会はあえて「親子で」と明記しています。親子の関わりの中で実体験などを通して学んでいくZ会幼児コースらしい点だと感じました。
また、どの教科にも共通することですが、幼児が学習に取り組む際に大切なのは、親が「たっぷり褒める」ことだと思います。「おとでたのしむ えいごパーク」をしながらお子さんが英語を口にしたら、「上手だね!」「お手本そっくりだね!」などとたっぷり褒めて、お子さんを英語好きにしてしまいましょう!
なお、幼児の発音力はめざましいです。「おとでたのしむ えいごパーク」を聞きながら、親御さんよりも上手に発音してくれることも多いはずです!
2024年度 年長デジタルワーク
2024年度に、Z会年長コースに「かんがえるトレイン」というデジタルワークが追加されました。
「かんがえるトレイン」は、動画や音声を使ったデジタル教材です。追加料金なしで、年長コースで毎月配信されます。スマホやタブレットで利用します。
「かんがえる」という名称通り、思考力を養う内容になっています。デジタルならではの動きのあるアプローチで、「論理的判断力」「情報整理力」「試行錯誤力」「連想力」「注意力」「推理力」が育まれるようになっています。
Z会幼児コース2025年度会費
Z会幼児コース2025年度月あたり会費は次の通りです。Z会は添削が含まれる分、他の通信教育と比較するとちょっと高いです。
おすすめは12ヶ月一括払い。毎月払いの15%OFFになります。12ヶ月一括払いを選んで途中で解約した場合は、未使用分を精算・返金してくれるので安心です。
★すべて税込み価格です
1年一括払い | 半年一括払い | 毎月払い | |
年少 | 2,975円 | 3,325円 | 3,500円 |
年中 | 3,383円 | 3,781円 | 3,980円 |
年長 | 3,383円 | 3,781円 |
3,980円 |

Z会幼児コースは無料お試し教材が充実しています。資料請求をして、お試し教材を確かめてみてくださいね。また、1ヵ月から受講OKなので、実際の教材をとりあえず1ヶ月利用してみるのが、一番手っ取り早いかもしれません。

元中学校教師で現在プロ家庭教師。家庭教師という職業柄、ご家庭からお子さんの家庭学習について相談を受けることが多い。そこで、様々な最新の通信教材を実際に手にしたり自分で受講して精査し、ご家庭にアドバイス。その教材研究や経験に基づいて、この記事を執筆しました。
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