幼児向けタブレット学習といえば、スマイルゼミ一択という印象がありました。しかし、2022年春にこどもちゃれんじ年長向けに「じゃんぷタッチ」が登場。2023年春には年中向けに「すてっぷタッチ」も追加になりました。この記事では、じゃんぷタッチとスマイルゼミ両方のタブレットを実際に使ってみた私が、両者の違いを徹底解説します!
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すてっぷ/じゃんぷタッチとスマイルゼミのタブレット比較
手をついて書ける?
こどもちゃれんじ・じゃんぷタッチとスマイルゼミそれぞれの専用タブレットを、比較しやすいようにカバーを取り外した状態で並べてみました。
ご覧の通り、タブレットの大きさはほぼ同じです。共にディスプレイは10.1インチ。大きくて、お子さんが見やすいと思います。
では機能面はどうでしょうか?
就学前の幼児にとって、「鉛筆を正しく持って書く」ことはとても重要ですね。
そのためにタブレット学習で注意すべきことが1つあります!
学習用タブレットを選ぶ際、「タブレットに手をついて書けるかどうか」が重要です!それは、正しくペンを持てるかどうかに関わってくるからです。
さて、こどもちゃれんじのすてっぷタッチやじゃんぷタッチには、進研ゼミの最新型タブレット「チャレンジパッド・ネクスト」が採用されています。これによって、ノートに書くのと同じ感覚で、画面に手をのせて文字を書くことが可能になっています。
一方、スマイルゼミは、以前からタブレットの高性能さで知られています。スマイルゼミも、もちろん画面に手をのせて書くことができます。
私はじゃんぷタッチ、スマイルゼミ両方のタブレットで実際に色々書いてみましたが、どちらもスラスラ書けます!タブレットが手には反応しないので、無理に手を浮かせる必要がありません。お子さんは正しい持ち方でペンを握れるはずです!
スマイルゼミのペンは三角
すてっぷタッチ/じゃんぷタッチとスマイルゼミのタブレットは、共に高性能でペンの書き味は同等です。鉛筆と全く同じとは言えませんが、ペンを正しく持って、ノートに書くのと限りなく近い感覚で、タブレットに書き込んで答えることができます。
では両者の違いを強いて言えば、スマイルゼミでは三角の形をしたペンを採用しています。鉛筆でも幼児や小学生用に三角鉛筆がありますね。それと同じことを、スマイルゼミはタッチペンに採用しているというわけです。
スマイルゼミではペンを三角の形状にすることで、幼児が正しい持ち方を習得できるようにサポートしてくれています。
ちなみにスマイルゼミのペンは、後ろの部分が消しゴムの役割をしています。シャーペンと同じです。消したい部分をペンの後ろでタッチすると、消せる仕組みになっています。
というわけで、ペンについて言えば、スマイルゼミの方がきめ細やかな配慮がなされています。ただ、すてっぷタッチ/じゃんぷタッチのペンも、私が経験したところ、充分書きやすいです。ですのでペンの違いについては、あまり心配はいらないかと思います。
すてっぷ/じゃんぷタッチはブルーライト調節可
タブレットなどの端末を使用する際、気になることの1つはお子さんへの目の影響ですね。
すてっぷタッチ/じゃんぷタッチのタブレットには、ブルーライトの強さを調節できる機能が備わっています。
このブルーライト調節機能は、スマイルゼミのタブレットにはありません。
お子さんの目についてご心配なご家庭には、すてっぷタッチ/じゃんぷタッチの方が安心できそうです。
スマイルゼミは筆圧までもチェック
鉛筆で文字を書き始めるようになったら気を付けたいことに、お子さんの筆圧があります。お子さんが文字を書いていたら、しっかりした筆圧で文字を書いているかどうか、気を配る必要があります。
この筆圧のチェックが、タブレットだと難しい! 筆圧が弱いと、鉛筆なら薄くなるのに、タッチペンだとしっかりした線で仕上がってしまうからです。
ところがびっくり!
スマイルゼミのタブレットなら、お子さんが弱い筆圧で文字を書くと、しっかりそのことを指摘してくれるのです! 弱すぎると「もう少し強く書いてみよう」などと声かけしてくれます。
これはすごく画期的です!この筆圧認識機能はスマイルゼミ特有のもの。すてっぷタッチ/じゃんぷタッチにはありません。
すてっぷ/じゃんぷタッチは文字の判定モード設定可
タブレット学習で気になることの1つに、文字の正誤判定の厳しさがあります。正しく書いているつもりでも、「とめ」「はね」などの細かいことでバツになり、お子さんのやる気が削がれることがないとも限りません。
そのような事態を防ぐために、すてっぷタッチ/じゃんぷタッチでは文字の正誤判定モードを設定できるようになっています。
文字の判定モードは、「やさしい判定」「しっかり判定」のうちから選ぶことができます。「やさしい判定」モードなら、細かい間違いがあってもマルになります。また「しっかり判定」モードにすれば、細かい間違いがあると×になります。
この設定はいつでも変更できます。お子さんの様子を見ながら、モードを選んでいくとよいと思います。
タブレットの機能については、最重要な「手をついて書ける」ことは共通しています。あとはそれぞれ特有の強みがありますね。
すてっぷタッチ じゃんぷタッチ | スマイルゼミ | |
---|---|---|
画面に手をついて書ける | 〇 | 〇 |
ペンが三角で持ちやすい | × | 〇 |
ブルーライト調節機能 | 〇 | × |
筆圧の弱さ指摘 | × | 〇 |
文字の正誤判定モード設定 | 〇 | × |
すてっぷ/じゃんぷタッチとスマイルゼミの学習分野比較
こどもちゃれんじのすてっぷタッチ・じゃんぷタッチと、スマイルゼミ幼児コースの学習分野を比較してみましょう。
まず、年長じゃんぷタッチでは、次の12分野を扱います(年中すてっぷタッチは、「音楽」を除く11分野)。
こどもちゃれんじ年長 じゃんぷタッチ 12分野
一方、スマイルゼミ幼児コースでは、次の10分野が対象です。(年少は8分野)
スマイルゼミ年中・年長 10分野
スマイルゼミ年少 8分野
こどもちゃれんじの「12」分野とスマイルゼミの「10」分野という数字だけ考えると、こどもちゃれんじの方が幅広く学べる印象を受けますね。
但し名称をよく見ると、すてっぷタッチ・じゃんぷタッチも、スマイルゼミ幼児コースも、共通した内容を扱うことが容易に想像できます。
例えば、じゃんぷタッチの「社会性」「ルール・マナー」は、スマイルゼミの「せいかつ」にあたるでしょう。
しかしながら、「すてっぷタッチ」「じゃんぷタッチ」にはあって、スマイルゼミにはない分野も確かに存在します。
上記の3つ(アート/音楽/プログラミング)は、すてっぷ/じゃんぷタッチ特有のもので、スマイルゼミ幼児コースでは扱われていません(今後変わるかもしれません。またスマイルゼミ幼児コースでも、お話を聞いたあとに自由に絵を描くなどのコーナーはあります)。
すてっぷタッチ/じゃんぷタッチの「アート」では、デジタルの強みを活かして、タブレット上でものを動かして、自分なりの絵などを創作し、表現する力を養います。
また、じゃんぷタッチ「音楽」では、やはりデジタルならではの方法で、目に見えない音を視覚化し、形や楽器をタブレット上で創ることで、音に対する興味・理解を深めます。
さらに「プログラミング」では、小学校で必修化されたプログラミング学習に備えて、プログラミングの土台となる考え方を身に付けます。
「アート」「音楽」「プログラミング」は、毎月レッスンがあるわけではありません。それでもデジタルならではの取り組みなので、年中・年長さんがなかなか楽しめるのではないかと思います。
近年STEAM教育が重視されています。STEAMのAはArt(芸術)ですね。すてっぷタッチ/じゃんぷタッチは、STEAM教育やプログラミング教育にも注力していると言えそうです。
すてっぷ/じゃんぷタッチとスマイルゼミの開始時期比較
すてっぷタッチは年中さん向け、じゃんぷタッチは年長さん向けですね。それに対し、スマイルゼミ幼児コースは年少さんから始めることができます。
2022年までスマイルゼミの年少コースは「年少冬講座」と呼ばれる期間限定のコースで、最も早くて12月講座からのスタートでした。
ところが2024年度から、この年少コースが通年受講に変わりました。 新年少さんが春から学習を始められるようになったのです。
「通信教育は年少のうちからタブレットで!」と決めているご家庭は、スマイルゼミ一択ということになりますね。
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すてっぷ/じゃんぷタッチの教材はスマイルゼミとどう違う?
すてっぷ/じゃんぷタッチとスマイルゼミを比較すると、大きな違いの1つには次のことがあります。
すてっぷタッチ/じゃんぷタッチでは、紙のワークブックも年に3回届きます。また、こどもちゃれんじの魅力とも言えるエデュトイ(知育玩具)のお届けも、紙教材コースよりは回数が少ないですが、年に2回あります。
例えば、こちらはじゃんぷタッチ10月号に付属するエデュトイ「1日1回デジタルスタンプ」です。
毎日の学習を始める際にタブレットにこのデジタルスタンプを押すと、お目当てのキャラクターが画面に飛び出してくるというものです。
すてっぷタッチ/じゃんぷタッチはエデュトイを含めた色々な工夫で、幼児の興味・熱意が続くようにサポートしてくれることが伝わってきます。
一方、スマイルゼミでは付属教材のお届けはありません。学習がタブレットだけで完結します。親御さんの教材管理がラクなのは、絶対スマイルゼミですね。
モノは多少増えるけれど、色々届くすてっぷ/じゃんぷタッチの方がよいか、タブレット1台で済むスマイルゼミの方がよいかというのも、どちらを選ぶか決める際の手がかりになると思います。
すてっぷ/じゃんぷタッチとスマイルゼミの使いやすさ比較
すてっぷ/じゃんぷタッチはアラーム機能つき
タブレット学習の魅力は、親がついていなくても、幼児が1人で取り組めることです。すてっぷタッチ/じゃんぷタッチと、スマイルゼミの両方共、その配慮がなされています。
但し、学習開始を促すことについては、すてっぷタッチ/じゃんぷタッチの方が一歩抜きんでています。
すてっぷタッチ/じゃんぷタッチでは、あらかじめ設定した学習時間になると、しまじろうが「タッチの時間だよ!」などと呼びかけてくれます。
この学習アラーム機能のおかげで、親御さんは「勉強しなさ~い」と急き立てる必要がありません。お子さんも、親に言われるのはイヤでも、しまじろうに声がけされるのなら悪い気はしないでしょう。
このようなアラーム機能は、スマイルゼミにはない、すてっぷタッチ/じゃんぷタッチならではの強みです。
どちらもやるべきことが明確
すてっぷタッチ/じゃんぷタッチとスマイルゼミの、スタート画面を比較してみましょう。
すてっぷタッチ/じゃんぷタッチでは「きょうのレッスン」と題して、3つのレッスンが表示されます。このレッスンは、それぞれの年中さんや年長さんの学習状況をシステムが判断して、勧めてくれるものです。
しまじろうが「どれにする~?」と語りかけてきます。こどもちゃれんじはキャラクター色が強い!
この日最初に取り組むべき「キッズワーク」は、大きくて、ピクピク動いてます。幼いお子さんでも、まずはそこから始めるべきだと、簡単に分かります。
一方、スマイルゼミでは「きょうのミッション」と題して、やはり3つの講座(ミッション)が表示されます。
「きょうのミッション」は、年少・年中・年長さんがすべての講座にまんべんなく取り組めるようにシステムがチョイスしてくれるものです。
スマイルゼミには「英語プレミアム」という有料オプションがありますが、英語プレミアムを受講していたら、それも含めて表示してくれます。ですので、どの分野についても、お子さんが取り組みそびれることがありません。
このように、すてっぷタッチ/じゃんぷタッチも、スマイルゼミも、「きょうのレッスン」「きょうのミッション」に従って取り組むだけでOKです。お子さんは「何をすればよいか分からない」ということが絶対にありません!
どちらも学習を増やせる
すてっぷタッチ/じゃんぷタッチ、スマイルゼミ共に、最初に表示されるのは3レッスンです。
公式サイトや資料によると、すてっぷタッチの学習時間は1レッスン約3~4分×3回で1日約10分、じゃんぷタッチは1レッスン約5分×3回で1日約15分とされています。一方、スマイルゼミ幼児コースの学習時間は1日約15~30分程度とされています。個人差もあるので一概には言えませんが、学習時間に大差はないかなという印象です。
さて、お子さんによっては、「勉強大好き!もっとやりたい!」というケースもあることでしょう。
安心してください!
すてっぷタッチ/じゃんぷタッチ、スマイルゼミ共に、お子さんがやりたければさらに学習に取り組めるようになっています。
すてっぷタッチ/じゃんぷタッチでは3つのレッスンを完了すると右下に【もっとやる】が表示されます。
そして【もっとやる】をタッチすれば、おすすめレッスンが追加され、一日最大6レッスンに取り組めるようになっています。
一方、スマイルゼミでも表示されている「きょうのミッション」の3つ目を完了すると、【もっとまなぶ】が出現します。それをタッチすれば、新たなおすすめミッション(講座)が生成されるのです。
こういう具合に、すてっぷタッチ/じゃんぷタッチ、スマイルゼミ共に、お子さんがやりたければ、提示されているもの以上に学習を延長できる仕掛けになっています。
すてっぷ/じゃんぷタッチとスマイルゼミで学習量が多いのは?
基本の学習量はすてっぷ/じゃんぷタッチの方が多い
すてっぷタッチ/じゃんぷタッチとスマイルゼミ共に、1回に3レッスン(3講座)取り組めるようになっていること、また、その都度、学習を増やせることを上で紹介しました。
それではそもそも、毎月の学習として、それぞれどのくらい用意されているのでしょうか?
ここで両者にかなりの違いがあるので整理しておきましょう。
毎月のレッスン数(講座数)は、それぞれ次のようになっています。
毎月の学習量比較
すてっぷタッチ (年中) | メインレッスン:約25 プラスレッスン:約15 計:約40レッスン/月 |
じゃんぷタッチ (年長) | メインレッスン:約26 プラスレッスン:約20 計:約46レッスン/月 |
スマイルゼミ | 約20~25講座/月 |
これを見ると、学習量については、すてっぷタッチ/じゃんぷタッチの方がスマイルゼミよりも断然多いことが分かりますね。学習量を重視するご家庭には、すてっぷ/じゃんぷタッチの方が安心できそうです。
ではスマイルゼミではダメかというと、そういうわけではありません。
実はスマイルゼミでは、類題や反復問題がたくさん用意されています。繰り返し解くことを前提に出題されていると考えるとよいかもしれません。同じ講座でも、問題を解く度に問題自体や答えの選択肢が変わったりして、反復練習できるようになっているのです。
レッスン(講座)数で単純に比較するとすてっぷ/じゃんぷタッチの方が多いが、スマイルゼミでは反復学習ができるととらえておきましょう。
すてっぷ/じゃんぷタッチは応用問題あり
上で、すてっぷタッチ/じゃんぷタッチの方がレッスン(講座)数が多いことを紹介しました。その秘密は「プラスレッスン」にあります。
すてっぷタッチ/じゃんぷタッチでは、基本的な学習をカバーする「メインレッスン」の他に、応用問題や思考力問題に取り組める「プラスレッスン」があるのです。
基本的なメインレッスンだけでは物足りない年中・年長さんは、このプラスレッスンにチャレンジして力をつけていくことができます。
ちなみにこどもちゃれんじ年中・年長向けの紙教材には、以前は基本的な「総合コース」の他、難易度の高いワークに取り組む「思考力特化コース」がありました。しかし2023年度からは年中向けの、2024年度からは年長向けの思考力特化コースが廃止になりました。
私が進研ゼミさんに電話で問い合わせたところ、思考力特化コース廃止の背景には、すてっぷタッチ/じゃんぷタッチのプラスレッスンの存在があるとのこと。つまり、プラスレッスンは、思考力特化コース並みの高難易度の問題を揃えているのだそうです!
メインレッスンとプラスレッスンにはどのようなものがあるのか、じゃんぷタッチ12月号を例にして動画でまとめてみたのでご覧ください↓↓
すてっぷ/じゃんぷタッチはデジタルワークもあり
こどもちゃれんじでは、紙教材「すてっぷ」「じゃんぷ」、タブレット学習「すてっぷタッチ」「じゃんぷタッチ」共に、しまじろうクラブアプリで「デジタルワーク」にも取り組むことができます。
詳細記事 しまじろうクラブアプリ解説・口コミ⇒
こどもちゃれんじデジタルワークはすてっぷ/じゃんぷタッチのタブレットでは利用できないのが不便ですが、学習量が増えることには変わりありません。
デジタルワークの難易度は、すてっぷ/じゃんぷタッチのメインレッスンと同等だそう。学習量を増やしたいご家庭は、デジタルワークの存在もお忘れなく!
スマイルゼミなら英語プレミアムあり
幼いうちから英語をしっかり学ばせたいというご家庭は多いことと思います。すてっぷ/じゃんぷタッチ、スマイルゼミのどちらも、タブレット学習の強みを活かして、ネイティブ発音の英語を聞いて楽しく英語に触れられるレッスン(講座)が含まれています。
けれども教材全体から見ると、英語の占める割合はそう高くはありません。英語目当てで通信教育を始めたいご家庭は、がっかりすると思います。
ここで注目したいのはスマイルゼミです。
スマイルゼミには、有料オプションの「英語プレミアム」があります。英語プレミアム(月あたり748円~)をプラスすることで、標準配信の英語に加えて、毎月7~8講座が追加になります。これでがっつり英語に取り組めます。
英語プレミアムは、下のレベルHOPでも「小学低学年相当」とされています。でも私が体験してみたところ、就学前のお子さんでも充分に取り組める内容になっています。動画で1例を紹介しますね。
詳細記事 スマイルゼミ英語プレミアムHOP・STEP体験口コミ⇒
通信教育で特に英語に力を入れたいご家庭には、スマイルゼミ英語プレミアムは強い味方になるはずです。
スマイルゼミならコアトレで先取り学習
毎月配信されるレッスン(講座)の量は、すてっぷ/じゃんぷタッチの方がスマイルゼミよりも多いことを上で紹介しました。
しかしながら、スマイルゼミでは英語プレミアムで英語の学習量を増やせることに加えて、もう1つ強みがあります。それは無学年学習「コアトレ」です。
コアトレは2022年春にスマイルゼミ幼児&小学生コースに追加受講費0円で始まった学習です。幼児であっても、なんと中学3年生レベルまでの国語と算数(数学)の先取り学習に好きなだけ取り組めるという画期的なコンテンツです。
現実的には幼児で中3レベルまで到達というのは考えにくいですが、どんどん先に進めるというのは、意欲的なお子さんにはメリット大なはずです。
じゃんぷタッチならAI国語算数トレーニングで先取り学習
スマイルゼミでは「コアトレ」で中3範囲までの先取り学習ができることを上で紹介しました。
では、すてっぷ/じゃんぷタッチで先取り学習はできないのでしょうか?
年中用すてっぷタッチでは先取り学習はできません。公式サイトには次の説明があります:
年中期は、小学校のたし算やかけ算などを先取りするよりも、「考え方」の土台となる部分を繰り返し取り組む方が重要なため、年中さんの間は先取りはあえてできないように設計しています。
すてっぷタッチ「よくあるご質問」より
一方、年長用じゃんぷタッチでは、4月号から「AI国語算数トレーニング」の配信があります。これは、国語・算数について小学6年範囲まで先取り学習ができるというもの!
つまり、年長さんは、こどもちゃれんじでも小学範囲の国語や算数をガッツリ学ぶことができます。
というわけで、学習量や難易度の違いについては、次のようにまとめることができます。
すてっぷ/じゃんぷタッチとスマイルゼミの楽しさ比較
通信教育を選ぶ際に大切なのは、お子さんが楽しめるかどうかということ!学習自体に関して言えば、どちらも画面上で体感したりするタブレットならではの学びが豊富です。タブレットを使うことで、勉強に対するハードルがぐっと下がって、学習習慣をつけやすくなっています。
例えば、タブレット上で針を動かして、時計の読み方を学んだり…
じゃんぷタッチ 時計の学習
道を動かして試行錯誤しながら、パズルを完成させたり…
スマイルゼミ 年中「ちえ」の学習
この他、動画やアニメを見たり、お話を聞いたり、音読をしたり、ゲーム性のある問題を解いたりなどなど、タブレットならではの学習が、両者とも満載です。
ただし、雰囲気が随分違います!
すてっぷタッチ/じゃんぷタッチには、しまじろうをはじめとするキャラクター達が多く登場します。しまじろうのリードで学習が進むと言ってもよいでしょう。
大人が見るとちょっと賑やかすぎたり、しまじろう達の会話(つまり動画)が多すぎる気がしないでもないです。でも楽しく感じるお子さんは多いでしょうね。
賑やかなすてっぷ/じゃんぷタッチと比較すると、スマイルゼミは、穏やかな、落ち着いている雰囲気です。
さらに、すてっぷ/じゃんぷタッチとスマイルゼミの「ごほうび」を比較してみましょう。
まず、すてっぷ/じゃんぷタッチでは、1レッスン毎にタブレット上で「できた!プレゼント」がもらえます。
そして「きょうのレッスン」3つをやり終えると、自分の写真を撮って楽しむご褒美が待っています。
撮れる写真は、1日1枚だけという貴重なもの。親御さんは保護者向けWEBサイトのマイページでお子さんの写真を見ることができます。
お子さんにとっては、自分で自分の写真を撮って親御さんに送るというのは、学習完了後の特別なひと時に感じられるようです。
来年からは小学生。ひらがなが不安でしまじろうのじゃんぷタッチを始めてみたけど、ストーリーあるし音声あるし、終わったら自分の顔を撮って毎日残せるから嬉しそう (twitterより)
一方、スマイルゼミでも、「きょうのミッション」を終えると「ごほうび」が待っています。
ご褒美として、例えばマイキャラの新しいパーツをゲットして、マイキャラの着せ替えを楽しむことができたりします。
このように両者とも、タブレットならではの楽しい学習とごほうびを提供してくれています。これらがお子さんの学習習慣の定着につながっていくことが期待できるというわけですね。
すてっぷ/じゃんぷタッチとスマイルゼミのメール機能比較
すてっぷタッチ/じゃんぷタッチとスマイルゼミ共、専用タブレットを使用して親御さんとメールのやりとりを楽しむことができます。このコミュニケーションツールとしてもタブレットを使えるというのは、利用者の方々から評判が良いようです。
すてっぷ/じゃんぷタッチでは、お子さんは一日3回まで、メールを送ることができます。
お子さんからメールを受け取ったら、保護者の方もタブレット宛てに返信できます。返信メールを送れるのは、1回の取り組みにつき1通です。
一方、すまいるぜみでも、同様のメール機能があります。
親御さんからも返信できます。
スマイルゼミのメールのやり取りには回数の制限がありません。ですので、すてっぷタッチ/じゃんぷタッチと比較すると、メール機能についてはスマイルゼミの方が自由度が高いです。
このようなメール機能は、就学前のお子さんが文字や文章を書く練習になるというメリットがあります。メールを出せる回数の違いはありますが、そのメリットを、両者も充分に備えていると言えるでしょう。親御さんもお子さんからのメールを見て「こんなに書けるようになったのか!」と発見があるでしょうね!
すてっぷ/じゃんぷタッチとスマイルゼミはどちらが高い?
さて、最後に気になる受講費の比較です。コスパが良いのはどちらでしょう?
結論を先に言います!
受講費は、すてっぷ/じゃんぷタッチとスマイルゼミは、ほとんど変わりません。但し、すてっぷ/じゃんぷタッチが6ヵ月の継続受講でタブレット代金0円になるのに対し、スマイルゼミはタブレット代金10,978円(税込)がかかります。ですので、端末代金の分だけ、スマイルゼミの方がお高いです。
さらに詳しく説明しますね
実は、2023年度春からじゃんぷタッチの受講費がアップしました。2022年度まではじゃんぷタッチはスマイルゼミよりもお安いのが魅力でしたが、2023年度以降は受講費がほとんど同じになりました。
2024年度受講費(税込)
毎月払い | 12ヶ月一括払い | |
---|---|---|
すてっぷタッチ じゃんぷタッチ | 3,990円 | 38,760円 3,230円/月 |
スマイルゼミ 年少・年中・年長 | 3,960円 | 39,336円 3,278円/月 |
さて、注意が必要なのがタブレット代金です!これがなかなか複雑です。
両者のタブレット代金は次のようになっています。
タブレット代金比較(税込)
本来の代金 | 実質負担額 | |
---|---|---|
すてっぷタッチ じゃんぷタッチ | 39,800円 | 6ヵ月以上継続受講 0円 |
スマイルゼミ | 43,780円 | 12ヶ月以上継続受講 10,978円 |
もともと結構な金額のタブレットなのですが、すてっぷ/じゃんぷタッチでは、6ヵ月以上の継続受講によって、タブレット代金0円になります。これは嬉しい!
そして、もしも6ヵ月未満で退会、もしくは紙教材の「すてっぷ」「じゃんぷ」に変更した場合、タブレット代金として8,300円(税込)の金額が発生します。
一方スマイルゼミでは、入会時にタブレット代金10,978円のお支払いがあります。これは12ヵ月以上の継続利用を前提としたものです。
ですので、スマイルゼミでは12ヶ月未満で退会の場合、6ヵ月以上12ヶ月未満だと7,678円、6ヵ月未満だと、なんと32,802円もの追加料金が発生してしまいます!
規定期間未満で退会時の追加料金 (税込)
退会時期 | すてっぷタッチ じゃんぷタッチ | スマイルゼミ |
---|---|---|
6ヵ月以上12ヶ月未満 | 0円 | 7,678円 |
6ヵ月未満 | 8,300円 | 32,802円 |
というわけで、タブレット代金を含めて考えると、すてっぷタッチ/じゃんぷタッチなら実質0円なので、かなりお得です!またクリアしなければならない継続期間も6ヵ月なので、プレッシャーが少なくて済みますね。
ちなみに両者とも、同じタブレットを小学生コースでも使用することになります。小学生コースにまたがっても継続利用の月数条件を満たせば、タブレット代の追加負担はありません。
ですので、特に年長さんの途中から入会する場合などは、小学コースでも続けられそうかどうかも含めて、検討してみてくださいね。
小学生コースについては、こちらの記事をぜひ参考にしてください。
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すてっぷ/じゃんぷタッチvsスマイルゼミ比較まとめ
すてっぷタッチ/じゃんぷタッチとスマイルゼミを色々な点で比較してきました。共通点も多いですが、明らかな違いもあります。まとめておきましょう。
比較項目 | すてっぷタッチ じゃんぷタッチ | スマイルゼミ |
---|---|---|
機能 | 手をついて書ける ブルーライト調節あり 文字正誤判定モード付 | 手をついて書ける ペンが三角 筆圧の弱さ検知 |
分野 | 12分野 アート・音楽 プログラミングあり | 10分野 (年少:8分野) |
対象年齢 | すてっぷタッチ:年中 じゃんぷタッチ:年長 | 年少・年中・年長 |
教材 | 紙教材・エデュトイあり | タブレットのみ |
使い易さ | アラーム機能有 やるべきことが明確 学習量を増やせる | やるべきことが明確 学習量を増やせる |
学習量 難易度 | 応用&思考力問題あり デジタルワークあり 年長は小6範囲まで先取り可 | 英語プレミアムあり 中3範囲まで先取り可 |
雰囲気 | キャラクター色が強い 学習後は写真で楽しむ | 落ち着いている雰囲気 学習後はマイキャラで楽しむ |
メール | 保護者とメール可 1日3回まで | 保護者とメール可 回数制限なし |
コスパ | 受講費はスマゼミと同等 タブレット代実質無料 | 受講費はタッチと同等 タブレット代 10,978円 |
追加費用 | 6ヵ月未満の退会で8,300円 | 6ヵ月未満の退会で32,802円 |
結局のところどちらが良いかというのは、各ご家庭が何を重視するかによって変わります。ご家庭の必要に合わせて選ぶために、この記事が参考になれば嬉しいです。
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