教材研究のためにクレタクラス算数アプリを使ってみました。どんな特徴があるか詳しく口コミします。
クレタクラスってどんなアプリ?
クレタクラスは子ども向け算数アプリ。3歳~8歳が対象です。レベル1~5があり、お子さんの年齢に関わらず、好きなレベルからスタートできます(レベル5は現在開発中)。
学習開始後にLINEで相談して、レベル変更をすることもできます。
レベル | 対象 | 学習内容 |
---|---|---|
1 | 3~4歳 | ・平面図形の認識 ・特徴の観察 ・10以内の数 ・量と高さの比較 など |
2 | 4~5歳 | ・立体図形の認識 ・位置の表し方 ・簡単な足し算と引き算 ・行と列の理解 ・サイクルの理解 ・基数と序数の関係 など |
3 | 5~6歳 | ・足し算と引き算の暗算 ・簡単な推測 ・列を並ぶ問題 ・簡単な数独 ・時計とカレンダーの読み方 ・簡単に測る方法 など |
4 | 6~7歳 | ・繰り上がりのある足し算 ・繰り下がりのある引き算 ・水面の高さと水の量 ・消去法を使った数独 ・図形の組み立てと分解 ・等分の方法 ・ルートプランの法則と方法 ・ソーマキューブの組み立て ・オイラー路の描き方 ・立方体の展開図 ・矛盾分析法による推測 など |
学習内容を見ると、数・図形・足し算・引き算・規則性・時計の読み方…などなど、算数の基本を全部カバーしているのが分かりますね。
しかも推測などの思考力問題や数独などの応用領域まであります! 現在リリースされている最高レベルの4では、ルートプラン、ソーマキューブ、オイラー路など、学校の算数では馴染のない言葉が並んでいます。
また、例えば図形分野で円形と四角形を比較して、「円の方が転がりやすい」など、物理的な内容にまで踏み込んでいます。
クレタクラス算数アプリは、応用問題もしっかり扱っていることが分かりますね。
では、「お勉強」ばかりのアプリなのかな?と思いきや、違います!
毎回、楽しいストーリー動画から始まるという優しい設計になっています。
これは助かる!
お子さんが数や図形などに興味がなくて心配というご家庭もあることでしょう。クレタクラスなら、毎回のレッスンが物語から始まります。算数に興味がなくてもす~っと入っていけるようになっています。
クレタクラスでは、綿密なカリキュラムに従って、毎日決められたミッションを丁寧にこなしていきます。また復習日が設けられていて、定着するようになっています(後述します)。
クレタクラスについて一言でいうと、ストーリーを楽しみながら順序よく学んで、力をつけていくアプリです。
クレタクラスは、毎日コツコツ算数に触れさせ、着実に力を付けさせたいご家庭におすすめです!
クレタクラスの進み方
クレタクラス算数アプリは、毎日の学習内容が決まっています。カリキュラムに沿って、月・火・水・木・金と取り組んでいきます。
端末画面に学習事項が表示されるので、どんなことを学ぶのか、親御さんにとって分かりやすくなっています。月に基礎を、火・水に発展内容を、木・金で復習&定着させる流れです。土日はお休みです。
学習を完了すると、☆マークが並びます。下の画像は水曜日時点のもの。木・金はロックされていて、その日にならないと取り組めないようになっています。
こんな具合に、毎日1つずつ、着実に進むように作られています。
学習時間は1日15分ほど。お子さんが集中して取り組むのにちょうどいい長さですね。
ちなみにやりそびれたら、後で取り組むこともできます。お休みの土日にまとめてやることも可能です。
そして4週間続けると1ユニット完了します。
【1ユニット=【月~金】×4週 】
つまり1ヵ月で1ユニット進みます。
各レベルには12ユニットあります。ですから、12ヶ月(1年)で1レベル完了することになります。
8週目/16週目/24週目/48週目には復習レッスンが入ります。そうすることで、学んだことが年間を通して定着するようにも配慮されています。
「1年もかかるの?」「身につくかな?」と感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
でもクレタクラスのカリキュラムは信頼できます!なぜなら教育のプロチームが国際基準に基づいて生み出したものだから!
クレタクラスはハーバード大学やケンブリッジ大学などのアイビーリーグ出身者を集めて、専門チームを結成し、モンテッソーリ敏感期、ピアジェの認知発達理論、エビングハウスの忘却曲線、日本文部科学省の教育課程やアメリカの共通基礎スタンダード(Common Core State Standard)を参考に、3−8歳のお子様のためにレベル別に作られています。
クレタクラス公式サイトより引用
例として、レベル2(4-5歳児向け)の1年分全12ユニットのタイトルをお見せしますね。どれほど幅広く学べるか、また復習が織り込まれているかが伝わると思います。
クレタクラス
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クレタクラスの口コミ
クレタクラス算数アプリは、毎回
【ふれあい物語⇒やってみよう⇒言ってみよう⇒学習レポート⇒もん太と通話】
の順で進んでいきます。
クレタクラスを実際に使ってみて分かったことを口コミしていきますね。
「ふれあい物語」
クレタクラス算数アプリは、毎回「ふれあい物語」のアニメで始まります。キャラクター達のやり取りの中で、各回の学習ポイントを導入する働きがあります。
このアニメのクオリティーが高い!キャラクターたちのトークは聞きやすいです。また子ども向けだからといって遅すぎないのも私は気に入りました。お子さんがすんなり内容に入っていくことができます。
例えばレベル2(4-5歳児向け)・ユニット2の「四角形を知る」というレッスン。
キャラクター達が「四角い博物館」で行われる「図形大会」に参加するために、部屋にある四角いものを持っていくという設定で話が進みます。お子さんが「勉強」だと感じずに取り組めるようになっています。
ここでは町長さんが、どういうものが「四角い」のかを説明してくれます。
身の回りにある四角いものを捜すことから始めて…
「四角いものは周りにまっすぐな辺があって、とがったところもある」と、「辺」や「角」の導入まで進みます。
私は町長さんの話に「辺」という言葉が出てきたのに驚きました。「四角形」の「辺」などは小学2年の学習事項だからです。
このレッスンはレベル2、つまり4-5歳児向けです。未就学児向けのコンテンツですが、大切なことをビシッと教えてくれます!
ちなみにこのユニットでは、この後、「正方形」「長方形」の学習へと進んでいきます。そのため、このアニメでもしっかり両方の絵を出しています。つまり布石が打たれているのです。順序よく学習が積まれるように、うまく作られています!
「やってみよう」
「ふれあい物語」アニメを見たら、「やってみよう」で問題を解いていきます。
「四角はどれかな?全部タッチしてみてね」などの問いに答えて、選ぶだけでOKです。問題は音声で流れるので、文字が読めないお子さんでも1人でできます。
例えば、最初は絵から選ぶだけですが ↓↓
次第に「正方形はどれかな?」など、本格的な図形問題へとレベルアップしていきます ↓↓
また、「正方形でないものはどれかな?」などと聞き方を変えてしつこく尋ねてくれるので(笑)、良いトレーニングになります。学習は繰り返しが大切ですから! ↓↓
さらに「正方形の畑だよ。周りを全部囲えるのはどの柵かな?」と尋ねて、「正方形の辺は4つで同じ長さ」という重要ポイントが分かるように導いてくれます。
こちらでは「長方形の板だよ。周りを全部囲えるのはどのツタかな?」と尋ねています↓↓
長方形のポイントが押さえられることもさることながら、私は「ツタ」という言葉にも注目したいです。
「ツタ」という言葉は馴染みのないお子さんも結構いるのではないでしょうか。クレタクラスを利用してみて、あちこちで子どもの語彙を増やす場面があることに気づきました!クレタクラスには、算数学習以外のメリットもあります。
「言ってみよう」
上の「やってみよう」で問題を解いたら、次は「言ってみよう」で習ったことを声に出してみます。
例えば、「この中で四角じゃないものはどれかな?」という問いに、自分の言葉で答えて録音します。
学んだことを声に出すのはとても効果的な学習法です! 定着へと繋がります。
また、取り組みにメリハリがつきますね。録音した声はその場で再生して聞くことができるので、お子さんにとって、ちょっとしたお楽しみにもなりそうです。
「学習レポート」
クレタクラスでは、学習が終わる度に☆(星)がもらえます。最後にはチャリンチャリンと音が鳴って、コインがカップの中に入っていきます。「学習レポート」は、それまでの頑張りを確認できる画面になっています。
「もん太と通話」
クレタクラスの毎日の学習の最後は「もん太と通話」です。本当に会話ができるわけではありません。でもビデオ通話のように自分の顔も映るので、なかなかリアル感があります。
もん太君の話は雑談ですが、かなり深いことも!
例えば、
「チョコレートが甘いと分かるのは、べろがあるから。べろには味を感知する味蕾というのがある」「車のタイヤは全部丸い。円の中心の車軸と地面との距離が同じで、車が安定して走れるから」
などなど…
もん太君との通話を続けていけば、すっかり豆博士になれるかも?!
またもん太君は、「野菜を食べないと体に悪い。健康な体になるには、お肉や野菜、色々なものを食べる必要がある」など、生活面でのアドバイスをしてくれることもあります。
クレタクラスのメリット・デメリット
メリット
クレタクラスのメリットは、何といってもカリキュラムが充実しているということでしょう。
数、基数と序数、量と高さ、計算、図形、規則性、測定などなど、すべてカバー。思考力問題や物理的内容まで扱っています。
それらについて月~金曜日の間、綿密にやることが決められています。つまり学びそびれることがないのです。適当に算数に親しむだけでなく、毎日少しずつ、着実に力を伸ばしていくことができます。
しかも項目ごとに基礎から応用へとうまく進んでいきます。自然とレベルアップできるようになっています。
さらに毎週の木曜と金曜、そして8週目/16週目/24週目/48週目に復習レッスンがあるのも親切です。これは、覚えるのも早いが忘れるのも早いという子どもの特徴を踏まえたもの。学習事項がしっかり定着するように設計されています。
また、「言ってみよう」のコーナーで、学んだことを声に出す機会があるのも、他の算数アプリにはない強みです。
「もん太と通話」コーナーでは、算数以外の知識を広げられるというメリットもあります。
デメリット
クレタクラスのデメリットは、やることを自由に選べないことでしょう。
例えば、クレタクラスでは「時計の読み方をすぐに覚えさせたい」「まず足し算をやらせたい」などと思っても、それができません。
また、クレタクラスではどんどん先に進むことができません。進みたくてもロックされているので、それぞれの日に開放されるまで待たなければません。
カリキュラムが充実しているというメリットが、とらえ方によってはデメリットにもなるというわけですね。
決められたカリキュラムを日々こなしていくのは、クレタクラスの強みでもあります。充実しているカリキュラムを順番通りにこなしていくことで、算数の力を偏りなく身に付けさせることができます。
また、毎日取り組める分が決まっていることは、デジタル端末の使い過ぎを防いだり、目を守るメリットにもなります。
なお、クレタクラスと合わせて検討したい算数アプリに そろタッチ|新!暗算学習法、トドさんすう、RISUきっずもあります。
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