ABCマウスイングリッシュ(旧楽天ABCマウス)は2020年11月に大リニューアルしました。そのため、リニューアル前はレベル1~5から選べたのに、リニューアル直後はレベル1のみの学習となっていました。しかしご安心を!2021年2月にレベル2が追加。2022年10月現在はレベル4まで提供されています。この記事では、レベルの違いや変更方法を紹介しますね。
ABCマウスはレベルを選べる
2020年11月に大リニューアルしたABCマウス(旧楽天ABCマウス)。無料体験したご家庭の中には、「うちの子には簡単すぎるかも」と感じた方がいらしたかもしれません。
というのも、リニューアル時には、英語学習経験のないお子さんや幼児向けのレベル1しか提供されていなかったからです。全員レベル1からのスタートでした。
リニューアルについて詳しくはこちら↓↓
レベル1は、英語を初めて習う子供たちにとって、身近な単語に触れて英語に親しめる良質のコンテンツになってます。しかし、英語を少し知っているお子さんは、物足りなさを感じてしまうかも。
そんなご家庭にとって、今ではレベル4まで提供されているのは朗報です!ご家庭の必要に応じて、いきなりレベル2や3や4からスタートすることが可能だからです。
この記事では、レベル2や3はレベル1とどう違うかを解説します。どうぞ最後までお読みくださいね(^^)/
ABCマウスのレベル毎の違い
ABCマウス公式サイトによると、レベル1~4には次のような違いがあります。
レベル | CEFR※ | 習得単語数 | リスニング | スピーキング |
---|---|---|---|---|
1 | Pre-A1 | 215単語 | 個々の単語を理解 | 単語や短いフレーズ をリピート |
2 | Pre-A1 | 305単語 | 文章や短い会話中の 単語を理解 | 文章をリピート |
3 | A1 英検4級相当 | 330単語 | 文章や短い会話 全体の意味を理解 | 単語や短いフレーズで 質問に答える |
4 | A1 英検4級相当 | 350単語 | 簡単な内容を理解 | 簡単な内容を やりとりできる |
さらにABCマウスの保護者用セクションや公式サイトには、それぞれのレベルについてさらに詳しく記されています。レベル1~レベル4は、次のような違いがあります。
レベル1
<リスニング・スピーキング>
新しいレベル1には65個のレッスンがあり、英語学習経験がないお子様や、幼いお子様の「リスニング力」と「スピーキング力」の土台を築いていきます。このレベルの目標は、お子様を英語に触れさせ、興味を引き付けるアクティビティを通じて聞く力と話す力を培っていくことです。結果として、お子様は簡単な文のパターンを使って話し、基本的な語彙を識別することができるようになります。
このレベルでは、動物、屋内と屋外にある物、食べ物、行動などの日常で使われる身近な英語や、基本的な文章構造について学習します。肯定文、否定文、質問、命令文など、様々な文章構造を学びます。
このレベルの終わりまでに、お子様は次のことができるようになります。
・指示を与え、指示に従う
・簡単な質問をし、答える
・動物、食物、物を識別する
・色と1~10までの数字を覚える
(ABCmouse 保護者用セクションより引用)
レベル2
<リスニング・スピーキング>
レベル2には65個のレッスンが含まれており、お子様の「リスニング力」と「スピーキング力」を伸ばしていきます。このレベルの目標は、お子様に英語学習に対する興味と自信を持たせ、簡単な単語やフレーズを使って会話ができるようになることです。
このレベルでは、あいさつ、自己紹介、身体の部位、洋服、色、家族や周りの人々、教室、そして数字などの日常で使う身近なテーマについて学びます。これらに関する単語を学びながら、お子様は複数形、代名詞、法助動詞、形容詞、命令文などの単語や文法や文章構造を学習します。
このレベルの終わりまでに、お子様は次のことができるようになります。
・あいさつや丁寧な表現を会話で使う
・人々や物を識別し、描写する
・数を数え、正しく使う
・英語の「好き」と「好きじゃない」を使って好き嫌いを表現する
・英語の「できる」「できない」を使って何ができて何ができないか表現する
・指示を与え、指示に従う
・簡単な質問をし、答える
(ABCmouse 保護者用セクションより引用)
レベル3
<リスニング・スピーキング>
レベル3では、英語が中級レベルのお子様向けに、より高度なリスニングとスピーキングの練習を行うことができます。
このレベルでは、お子様は豊かなボキャブラリーにくわえ、いくつかの重要な文法や文形式を学びます。
お子様は、英語学習への興味や学習意欲を保ちつつリスニングとスピーキングの能力を向上させるゲームやビデオを体験します。
このレベルには、さらに多くの色や体の部位、動物、食べ物や飲み物、部屋や家具、日常の行動、スポーツやゲーム、感情などのテーマが含まれています。
さらに、お子様は指示代名詞、不可算名詞、不定詞形、前置詞、簡単な現在時制、現在進行形など、より高度な文法や構文を学びます。
お子様は様々な文形式を使って自分を表現する方法を学びます。
このレベルの終わりまでに、お子様は次のことができるようになります。
・様々な動物や食べ物を識別して説明する
・部屋の物のおいてある位置を説明する
・現在の出来事や状態、習慣を説明する
・行動がどんな様子や状態、時間場所で行われているのか説明する
・欲しいものややりたいこと、好み、感情を表現する
(ABCmouse 保護者用セクションより引用)
レベル4
<リスニング>
レベル4はABCmouse Englishで最も高いレベルの英語のリスニングです。このレベルは、通常7歳以上の中級上レベルの英語力を持つお子様を対象としています。
このレベルでは、街中の場所、職業、買い物、外食、音楽、美術、曜日など、より豊かで抽象的なテーマが含まれます。抽象的なアイデアを理解し、表現できるようになることを目的としています。
このレベルを終えると、子どもたちは次のことができるようになると期待しています。
・自分が住んでいる場所を特定することができる
・物や場所の位置関係を把握する
・比較や対照をする
<スピーキング>
レベル4はABCmouse Englishで最も高いレベルの英語のスピーキングです。このレベルは、通常7歳以上の中級上レベルの英語力を持つお子様を対象としています。
このレベルのアクティビティは、子どもたちが流暢で正確な英語で他者とコミュニケーションできるように設計されています。比較級や最上級、不規則複数形、三人称動詞、不定詞の形、冠詞、前置詞句、単純現在形、単純過去形、そして節を伴う複雑な文など、文法的特徴や文型はさらに高度なものとなっています。
このレベルを終えると、子どもたちは次のことができるようになると期待しています。
・町中の場所や人々が働いている場所について話すことができる
・買い物に行き、値段を聞く – メニューから料理を注文する
・過去の出来事や経験を述べる – 芸術や物語を表現する
( ABCmouse 公式サイトより引用)
レベル2では、学習終了までにできるようになること(赤字部分)が、レベル1よりも増えているのが分かりますね。
また、レベル3は「中級レベル」のお子さん向け。指示代名詞・不定詞・前置詞・現在進行形など、文法事項がレベルアップされています。
なお、レベル1~レベル3の全てにおいて、真下に「リスニングとスピーキング」と記載されています。2020年11月のリニューアル前は、レベル1~3が「リスニングとスピーキング」中心、レベル4~5が「フォニックスとリーディング」中心となっていたので、おそらくそれが踏襲されていくのだろうと予想しています。
なお、「リスニングとスピーキング」中心なのでレベル1~3では英語の文字に触れないかというと、全くそんなことはありません。ネイティブ発音でたっぷり音声を聞くのはもちろんのこと、目からもスペリングや文章を見る機会があります。
私は1~3の全レベルを試してみました。すべてのレベルで、ABCマウス君が日本語でガイド役を務めています。レベル3では、ABCマウス君が少し英語を話す場面もあります。
全レベルに共通しているのは、すべてのレッスンを通じて、学習ゲームをしたり動画を見たりしながらレッスンが進んでいくということ。それぞれのアクティビティや動画は短いので、あっという間に終わります。ですからお子さんの集中が続き、取り組みやすいはず!
レベル1のレッスンの流れやアクティビティはこちらをご覧ください ↓↓
それでは内容が濃くなったレベル2やレベル3は、レベル1と具体的にどう違うのでしょう?私が実際に試して分かったことを、いくつか紹介しますね。レベル4については、追って加筆します。
ABCマウス・レベル2の特徴
英文として覚える
レベル2では、65のレッスン毎に様々な英単語に触れていきますが、英文(表現)として触れていくことも多いです。レベル1は、学習が単語のインプット中心だったのに対し、レベル2では英文(表現)を覚えることに拡大されているようです。
例えば、レッスン71では「感情」に関する単語(happy, sad, sick, angry)を学習します。単語単体でもゲームをして十分親しみますが、文(I am ~.)の形でも、聞いたり言ったりします。
動画で英文をインプット
この動画では、 男の子の顔に合わせて I am sad. と音声が流れます。そして表情の変化に合わせて、 I am happy./ I am sick. /I am angry. も流れてきます。
単語だけでなく、英文(表現)もインプットされていきますね。
アニメで英文をインプット
このアニメでは、最初に顔に何も書いていない棒人間的な3人が登場します。筆キャラクターの女性が How are you? と聞き、I am sad. と答えると悲しい顔を、I am sick. と答えると具合の悪そうな顔を、I am angry. と答えると怒った顔を、筆で書いてくれます。
覚えるべき英語の文(表現)に、色々なアプローチで繰り返し触れられるのが良いです!
○×ゲームで英文を復習
レベル1でも各レッスン毎にあった〇Xゲーム。出てきた絵が男の子が言った通りだったら【チェックマーク】を、間違っていたら【Xマーク】を選ぶというもの。
このゲームでも、男の子は “I am sad.” ” I am angry.” “I am happy.” “I am sick.” などと言って出題してくれます。単語 (sad/angry/happy/sick)だけでなく、文ごと言ってくれることで、覚えるべき表現(英文)に繰り返し触れて、定着させることができます。
文章を発音
楽天ABCマウスリニューアル後の目玉機能である発音練習。単語だけでなく、文の形でも練習させてくれます。
I am happy. I am sad. I am sick. のそれぞれの英文を、お手本に続いて発音します。出来栄えに応じて、【よくできたね/その調子/もう少し。もう一度やってみよう】のいずれかの判定が出ます。
単語だけ発音する場合と違い、文となると、イントネーション(どの語を強く言うか)も関わってきます。お手本を真似することで、自然と英語特有のイントネーションが身についていくはずです。
家庭で英語学習をする際に、どうしても不足がちなのがアウトプットの機会。楽天ABCマウスなら、各レッスンで単語や文章を実際に発音してみることになるのがいいですね♪
新キャラクター登場
楽天ABCマウスレベル2では、動画にYum Yum君というキャラクターが登場します。
Yum Yum君はいつもお腹が空いていて、スナックを食べたがります。
スナックの代わりに、女の子は自分が持っている色々な物(各レッスンで学習する物)を見せます。空腹のあまりに、Yum Yum君はそれを食べてしまうというのが話のオチ。
単純な話の中で、学習単語や表現が繰り返し登場するので、子供にとって分かりやすく、記憶に残りやすくなっています。
語彙レベルがアップ
上で紹介した happy, sad, sick などは「形容詞」。そこからも分かるように、レベル1で学ぶ語彙が名詞中心であったのに対し、レベル2は、語彙の難易度がアップしています。
形容詞の他、名詞の複数形、代名詞、助動詞can、動詞の学習もしていきます。
とはいえ、65ものレッスンを通して、アクティビティを楽しみながら、少しずつステップアップしていくので、お子さんは難しいとは感じないでしょう。自然と知っている英単語や表現が増えていくと思います!
レベル1は簡単すぎると感じたご家庭は、ぜひレベル2を試してみるとよいと思います!
ABCマウス・レベル3の特徴
英文がより複雑に
レベル2でも、英単語だけでなく文章の形で英語のインプットなされますが、レベル3では扱う文章の難易度がさらにアップします。
例えばレベル3の初めの方では、動物の単語 penguin(ペンギン), giraffe(キリン), elephant (ゾウ)などを練習します。単語を覚えるためのゲームもありますが、それをさらに発展させて、
・I see a penguin.(ペンギンが見える)
・I hear an elephant.(ゾウの声が聞こえる)
といった文章も練習します。動詞が see だけでなく hear も使われていたり、冠詞 に a と an の両方が使われています。さらに an animal / animals といった単複を変えた表現も学習します。
このほか、レベル3では不定詞や前置詞や現在進行形なども学習していきます。
絵本の世界でインプット
上で、レベル3では「より複雑な英文を学習」すると書きましたが、心配はいりません!学習とはいっても、楽しいアクティビティを通して、スモールステップで進んでいくからです。
例えばレベル3では、Ben と Amy と一緒に、絵本の中に入っていって英語を練習します。
Ben と Amy が、繰り返し、学習する英文や表現を言ってくれます。また “Say it with me, ~~!”(私と一緒に~~と言って!)と、英語を声に出すように促してくれます。
Yum Yum と一緒にインプット
レベル2で新登場したキャラクター Yum Yum 君は、レベル3でも登場します。
ここでは、Yum Yum 君はお姉さんが持っている動物について I see a giraffe(キリンが見える)、I hear two animals (2匹の動物の声がする)などと、キーセンテンスを繰り返し言ってくれます。英語は「繰り返し」が大切。楽天ABCマウスでは、場面を変えて、身に付けてほしい表現がお子さんに繰り返しインプットされるようになっています。うまく作られているな~と思います!
〇×ゲームで英文を復習
レベル1~2ですっかりお馴染みの〇Xゲーム。出てきた絵が男の子の言う通りなら【チェックマーク】を、間違っていたら【Xマーク】を選ぶというもの。
このゲームでは、学習したキーセンテンスを復習できるようになっています。上の画像では、 I see a monkey and a banana.(サルとバナナが見える)と流れます。I see の後に2つの名詞が and でつながれています。ちょっとしたことですが、少しずつ長い英文に慣れていくようにも配慮されているのが良いと思いました。
文章を発音
レベル3の発音練習では、レベル2と同様、単語だけの練習の他に、文の形でも練習させてくれます。その文が、レベル2に相応しく、より複雑になっています。
単語ではなく英文の形で発音練習をするということは、どこを強く読むかというイントネーションや英語特有のリズムを身につける練習にもなります。
英文が表示されるので、文字と音を結びつけることにもつながりますね。
新キャラクター登場
レベル3では、見習い科学者マヌマヌ君(右)が登場します。マヌマヌ君は、ボスからのミッションに従い宇宙から地球にやってくるのですが、そこで英語を学ぶという設定。
ここでもキーセンテンスや学習単語が繰り返されます。手を変え品を変え(笑)お子さんに重要表現がインプットされていくといったらよいでしょうか。1つ1つの動画は短いので、集中して取り組めると思います。
英語絵本の読み聞かせ
楽天ABCマウスでは、メインの学習に加えて、「チケットタウン」の「ライブラリ」で英語絵本を利用することもできます。
その英語絵本の一部が、レベル3ではメインの学習にも組み込まれています。
学習した単語や表現が出てくる英語絵本です。音声に合わせて、文字がハイライト表示されます。
レベル3の学習は、最初の概要で紹介したように「リスニングとスピーキング」中心となっていますが、こうして文字にもしっかり触れられるように配慮されています。
とはいえ、65ものレッスンを通して、アクティビティを楽しみながら、少しずつステップアップしていくので、お子さんは難しいとは感じないでしょう。自然と知っている英単語や表現が増えていくと思います!
レベル3は「中級者」向け。ある程度の学習経験があるお子さんは、レベル3を試してみると良いと思います!
ABCマウス・レベル変更の仕方
ABCマウスは、レベル1から始まるように初期設定されています。レベル2やレベル3への変更はアプリ内で簡単に行えるので紹介しますね。
1.画面右上の保護者用セクションアイコンをタップ(クリック)
2.かけ算の答えを入力
3.保護者用セクション右下の歯車アイコンを選択
4.「お子様のプロフィール」を選択
5.レベルを変更したいお子様を選択
6.変更したいレベルを選択し、保存して完了
ABCマウスでは2週間の無料体験ができます。「簡単すぎるのでは?」と心配なご家庭は、レベル1~レベル3のすべてを、是非試してみてくださいね。
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