小学校の英語教育
英語教育が本格化
2008年度から小学5、6年生を対象に、英語は外国語活動として小学校において指導が始まりました。今後さらに学校での英語教育は本格化し、2020年には小学3年から必修化、小学5年から教科化されしようとしています。
これほど日本は子供への英語教育に力をいれているわけですが、私の、数多くの中学生を見てきた経験から言わせていただくと、生徒の英語力が昔より向上している印象を全く受けません!地域によって異なるのかもしれませんが、私が知る限りでは、小学校での英語活動が、中学校での英語学習に役立っているとは全然思えないのです。それどころか、小学校でつまずいてしまったことで、中学校入学時点ですでに「英語嫌い」になってしまっている生徒も少なくありません。
そこで、小学校での英語学習を家庭で補うツールの1つとして、英語絵辞典の活用をおすすめしたいです。
ここで紹介する「小学えいご絵じてん800」は5歳~小学校高学年向けの知育教材です。就学前のお子さんが使って、小学校で英語が得意になるように準備するのもよいでしょう。また、小学校での英語学習がたとえお粗末なものだとしても、家庭で「小学えいご絵じてん800」に楽しく取り組むことで、中学に入る前に十分な備えをしておくこともできます。
小学校の先生は英語が苦手な方かもしれません。先生方も大変です。学校をあてにしないで、「小学えいご絵じてん800」で、家庭で遊び感覚で、英語力の土台をつけてしまいましょう!
なぜ小学校の英語教育は機能していない?
さて、そもそも小学校の英語教育はなぜ機能していないのでしょう?
ひとつには、コミュニケーション、つまり話すこと、聞くことに重点を置きすぎて、単語の読みや文法などを教えないからではないかと思います。(小学校の状況は今後変わっていくのかもしれません。変わっていってほしいです。)
英語は言葉なので、話すこと、聞くことはもちろん重要です。しかし「聞く」ことから始めて、「話す」ことへと言語を学び進めていくのは、乳幼児の脳だからこそ可能な学習法です。ある程度の年齢になると、視覚的な情報(つまり文字)が伴わないと、言語の習得は難しくなります。また、理屈(つまり文法)を理解しないと学習は進みません。
例えば、私はテレビで英語のニュースを見たり、洋画を見たりします。その時、文字として見た事のない、新しい英単語が耳だけから入ってきたら、それはなかなか覚えられません。覚えたかったら、まず書いたものを見ないと、記憶することができません。文字を見て確認することで、発音の仕方も分かり、記憶にとどめることが、やっと可能になります。
文法については、自分が何か未知の言語を覚えなければならないと想像してみましょうか。耳で聞いただけで、いくつもの文章を丸暗記したり、単語を入れ替えて文を作り変えたりするのは大変ですよね? 文を作るルール(文法)を理解しないと、学習は進みません。
このように、単語を読むことができたり、文法を覚えるということは、言語学習を進めていく上でとても重要です。それはたとえ小学生であっても(高学年であればあるほど)そうなのです。
英語絵辞典を活用しよう!
小学校での英語教育を補うために、英語絵辞典を活用しましょう!「英検に役立つ ペンがおしゃべり!小学えいご絵じてん800」は、小学生に約800の単語を紹介してくれます。また100のフレーズで、基本的な文を作る決まりを教えてくれます。
単語が読めるというのは、すごいことです。というのは、中学1年生で早くも「落ちこぼれ」てしまう生徒がいます。その1番の理由が、教科書が読めないことによるものです。「小学えいご絵じてん800」を使うことで、小学校段階で、800もの英単語が読めるようになっていたら、これはすごい強みになります!また100のフレーズを覚えておくことで英文法の土台が身に付いていたら、人より何歩もリードした状態で中学校生活をスタートできます!
「小学えいご絵じてん800」のすごいところ
音の出るペンでネイティブ発音を聞くことができる
「小学えいご絵じてん800」では、付属のペンでテキストのイラストをタッチすると英語音声が再生されます。
単語により、男性の声の場合と女性の声の場合があります。中学・高校や、英検で一般的な、アメリカ発音です。ネイティブの発音なので、英語が苦手な親御さんでも正しい発音を教えてあげることができますね。
英検4級・5級で頻出の800単語と100フレーズを収録
英単語は旺文社の『英検4級でる順パス単』『英検5級でる順パス単』から厳選されています。
幼児や小学生に、『英検4級でる順パス単』『英検5級でる順パス単』などの参考書を開かせて勉強させるのは大変です。しかし「小学えいご絵じてん800」を使えば、クイズ感覚で楽しみながら、英検対策の勉強をすることができます。
例えば2017年6月に行われた英検5級の第一問目は:
という文の( )に入る語を
milk, rice, bread, fish
の単語の中から選ぶというもの。
(日本英語検定協会HPより)
これらの単語は「小学えいご絵じてん800」に収録されているので、「小学えいご絵じてん800」で単語が読めるようになっていれば簡単に解くことができます。(答えは milk です)
収録単語の音声はバイリンガル
収録単語は英語だけでなく、日本語でも再生できます。「小学えいご絵じてん800」は、幼児が絵を見て日本語の語彙を増やすためにも利用できます。
英単語が場面別に構成されていて学習しやすい
「小学えいご絵じてん800」は場面別に構成されています。
アルファベット、家、部屋、学校、教室、教科、動物、レストラン、スーパーマーケット、都市、海、キャンプ、職業、スポーツ、音楽、数字、色、形、日付、季節、時間、反意語、動詞のすごろくゲーム、体の部分、服装など、図鑑のように場面設定されているので、無作為に単語を覚えるよりも、ずっと効率よく学習できます。
録音機能つき
音の出るペンには録音機能もついています。自分の声を録音・再生して、お手本と比べることができます。
ワークブックが付属する
「小学えいご絵じてん800」には、アルファベットや英単語を書き込んだり、音声ペン対応のクイズページが収録されているワークブックが付属しています。音声ペンで繰り返しクイズで遊べるようになっています。
「アルクのえいご絵じてんSUPER」との比較
「小学えいご絵じてん800」と同様に魅力的な音声ペン付き英語絵辞典に、「音声ペン付き アルクのえいご絵じてんSUPER」があります。
語彙数でいったら「アルクのえいご絵じてんSUPER」の方が勝っています。アルクには歌やチャンツが収録されているという魅力もあります。
ただ語彙数が多いと、かえって使いこなせないかもと不安にと感じる方もいるかもしれませんね。
語彙数が多い方が良ければ「アルク」、英検4~5級取得をメインに考えるなら「小学えいご絵じてん800」を選ぶと良いのではないでしょうか。
両方とも、「おもちゃ」ではなく優れた語学教材です。少々お高いですが、長く使って、お子さんの英語力の土台を作るのに役立てたいですね!
語彙数で選ぶなら↓
英検にこだわるなら↓
確かな英語力をつけるには、小学校に任せるだけなのは不安です。英語絵辞典はお子さんをサポートするための頼もしいツールになります。うまく活用してくださいね!