記事内に広告が含まれています

【小学校入学準備】入学前に身につけておくべき10のこと

知育のヒント

小1プロブレム

「小1プロブレム」という問題があります。小学校に入学したばかりの1年生に起こる、先生の話を聞かない、授業中に立ち歩く、集団行動がとれないなどの問題のことです。小学校入学は大変喜ばしいことですが、困難やつまずきを伴うこともあるので、注意が必要です。この節目を無事に越えて、集団生活に馴染み、自信をもって小学校生活を送り、しっかりと学習ができるようになるために、年長さんのうちから身に付けておくべき事柄を10のポイントにまとめました。

入学前に身に付けておくべき10のこと

 

学習習慣

小学校の授業は1コマ45分。45分間机に座って、集中できることが必要です。また宿題も出されます。学校は第一に「勉強する場」ですから、これらは当然のことなのです。しかし「勉強をするのは当たり前」という意識が子どもに植え付けられていないと、とたんにつまずきが起こる危険性があります。

これを防ぐために、入学前に家庭で勉強をする習慣をつけておくことを強くおすすめします。15分ほどのほんの短い時間で構いません。毎日続けることが大切です。「幼稚園・保育園から帰ってきた時」や、「夕飯の後」など、時間を決めて取り組むと習慣化しやすいです。市販のワークを使ってもよいし、ノートにひらがなを練習させるだけでも十分です。通信教材を利用するのもよいでしょう。

大切なのはお子さんの努力を認めて、「頑張ったね」「最後までできて偉いね」「丁寧にやれたね」「上手に書けたね」と褒めまくること! それによってお子さんに

 「勉強は楽しい!」

 「勉強が好き!」

 「自分は勉強が得意!」

 「勉強はするもの!」

という感覚をもってもらいましょう。

ひらがなの読み書き

ひらがなは入学後に学校で教えますが、子どもが自信をもって授業に臨めるようにするには、入学前に一通り読み書きができるようにしておく方がよいです。

入学説明会では「名前だけ読み書きできれば十分」と説明されるかもしれませんが、地域差はあるものの、昨今は入学時点でほとんどの1年生がひらがなの読み書きができているようです。

学校が始まると文字に囲まれた生活になります。教科書、時間割、板書など、周りの子は読めるのに自分だけ読めないとなったら、お子さんが気の毒です。ひらがなはすべての学習のベースになりますから、自信をもって学習に取り組めるように、入学前に読み書きできるようにしておきましょう。

ただし書き順には気をつけてあげてください! いったん間違えて覚えると、直すのが大変です。最初が肝心です。

鉛筆を正しく持つ

私は以前中学校の教員をしておりましたが、鉛筆を正しく持てない中学生が非常に多いのに驚いたものでした。小さい時から誤った持ち方をして、直さないままでいる子が多いように感じます。

鉛筆を正しく持てないと、姿勢が悪くなったり、変に力が入って書くのに時間がかかったり、逆に力が入らなくて筆圧が弱い薄い字しか書けなくなったりします

学校の先生は鉛筆の持ち方まで直してくれません。いったん持ち方の癖がついたものを矯正するのは、家庭で根気よく取り組まないと難しいです。

幸い「もちかたくん&ユビックス」のような矯正具が市販されています。もしすでに誤った持ち方をしている場合は、利用すると良いと思います。家庭の責任で、入学までに正しく鉛筆を持てるようにしてあげましょう。

数に親しむ

小学校1年生の算数は、まずは絵を見て物の数を数えるなどの、簡単な内容で始まります。そして数について理解すると、次に計算が始まります。

算数タイルなどを使って数の合成をすることから始まり、次第に「2+3」などの計算式を見て問題を解くようになります。そして2学期からは、いよいよ「5+8」などの繰り上がりの足し算が始まります。速いと思いませんか? 繰り上がり計算から、つまずき始める子どもが増えるそうです。

小学校の算数でつまずかないためには、入学前に十分に数に親しんでおく必要があります。お菓子をあげるときに数を数えながら渡したり、お風呂に入ったときに50や100まで数えたりなど、生活の中で数に触れるようにしましょう。

算数の土台を作るのに最強のツールは「100玉そろばん」です。10進法を視覚的に理解し、数の合成、分解を身に付けることができます。お子さんに算数が得意になってほしければ、「100玉そろばん」を利用なさることを強くおすすめします。

時間を意識した生活

小学校の生活は時間割通りに進んでいきます。休み時間、給食の時間なども決まっています。例えば給食は配膳から始まり、決められた時間内に食べ終わり、後片づけ、食後の歯磨き、昼休みなど、分刻みでこなしていかなければなりません。

教室の時計を見て、「あと5分で食べ終わらないといけないな」などと分かった上で行動できると、小学校生活をスムーズに送ることができます。

そのためには、入学前から時間を意識して過ごすように促すことをお勧めします。たとえば時計を見せながら「あと10分で9時になるから、家を出ようね」「7時になったらお風呂に行ってね」「8時になったらテレビを消してね」などと声掛けをしていくといいと思います。そうすることで、時計を読めるようにもなるし、時間を気にして行動する習慣がついていきます。

早寝、早起き、朝ごはん&トイレ

早寝、早起きをして、朝食をしっかりとる子は学力が高いという調査結果があります。小学校で学習に集中するためには、家庭で規則正しい生活を送ることが重要です。また朝ごはんをきちんと食べ、毎朝排便する習慣も大切です。朝トイレを済ませておかないと、学校でお腹が痛くなったり、トイレを我慢して活動力が低下してしまったりと、学校での生活に支障をきたします。

朝食を食べると腸が刺激を受け、トイレに行きたくなるわけですが、そうなるまでに大抵30分ほどかかるそうです。毎朝登校前にトイレを済ませるためには、早起きをして、時間に余裕をもって朝食をとる必要があります。万全の態勢で登校できるように、早寝、早起き、朝ごはん&トイレの習慣をつけさせてあげましょう。

持ち物の管理

小学校に入学後は、自分で毎日ランドセルに学習用具を用意することが必要になります。時間割を見て学習用具を揃え、また鉛筆を削って筆箱の中身も整えなければなりません。忘れ物が多いだらしない子もいます。きちんと学習用具の管理ができるようになるためには、入学前から、自分の持ち物は自分で用意できるようにしておくとよいです。幼稚園や保育園に持っていくものなど、親がそっと点検しつつも、自分で揃えさせるようにしましょう。

素早く着替える

小学校では、体育の授業がある時は、休み時間のうちに素早く体操着に着替えなければなりません。そして体育が終われば、また休み時間のうちに元の服に着替え直さなければなりません。子どもによって、身支度を素早く整えられる子とそうでない子、脱いだ服をきれいにたたむ子とそうでない子がいます。

小学校で困ることがないように、入学前に、一人で素早く着替えができるようにしておきましょう。毎朝脱いだパジャマをたたませるのも良いと思います。

コミュニケーション能力

小学校で、挨拶がしっかりできる、先生や友達の話をしっかり聞ける、そして自分の考えを言うべきときに言える、そういうコミュニケーション能力が高い子になってもらいたいですね。そのために親は何ができるでしょうか。

挨拶については、子どもに無理強いするのではなく、自分が周囲の人に挨拶する姿を子どもに見せるようにするとよいです。挨拶するのは自然なこと、気持ちのいいことだと、子どもに感じてもらうようにしましょう。家庭では、子どもの話をよく聞いてあげましょう。親と話すことで、子どもは自分の考えを相手に伝えるにはどうすればよいか、学んでいきます。また最後までじっくり聞いてもらい、会話のやりとりを丁寧にすることが、相手の話をしっかり聞けることにもつながります。

安全・防犯対策

家から学校までの道を一緒に歩いてみましょう。途中で危険な場所はないかなど、確認しましょう。お友達と話しながら横に広がって歩いてはいけないなど、交通ルールやマナーについても教えましょう。

小学校に入ると、放課後遊びなど、親や先生の目を離れての活動の場が広がります。残念なことですが、「知らない人に声をかけられても絶対についていかない」「いざという時には大きな声を出して逃げる」など、教えておいた方がよいです。

また、緊急な場合に備えて、自分の家の住所や電話番号、親の携帯番号などを覚えさせておくことをお勧めします。実は息子が小学1年生になったばかりの頃、街で迷子になり、交番のお世話になったことがあります(汗) 息子はお巡りさんに私の連絡先など言えなかったそうで、「もっとしっかり覚えさせておかないといけません」と叱られてしまいました!

菜の花子
菜の花子

小学校入学までに身に付けておくべき10のポイントを紹介させていただきました。お子さんが楽しく自信をもって小学校生活を送れるために、参考にしていただけたら嬉しいです。 

 

 

タイトルとURLをコピーしました