息子を理系に育てた知育玩具・教材
先日、幼馴染みと会う機会がありました。息子が東工大に進学したことを話したところ、なぜ私から理系の子が育ったのか、とても不思議がっていました。彼女は、私が昔から数学がまるで出来なかったことをよく知っていたからです。
私も不思議に思います。夫も私も理系科目が大の苦手です。それなのに息子には、小さい頃から数学的センスが身についていたように思います。
そこで、息子が数学が得意になった謎を解明するために(笑)、もしかしたら、これを使ったことが効果を発揮したのかな?と思われる、我が家で活躍した知育玩具や教材を挙げてみることにしました。
2歳~:「ジグソーパズル」
3歳~:「100玉そろばん」
3歳~:「くもんのカード」
5歳~:「ユークリッドパズル」
5歳~:「くもんの日本地図パズル」
小1~:「くもんスタディ将棋」
小1~:陰山メソッド徹底反復「百ます計算」
2歳:「七田式(しちだ)ひらがなカード」
息子が2歳でひらがなを覚えたときに使ったのが「七田式(しちだ)ひらがなカード」です。
「七田式(しちだ)ひらがなカード」には、「あ」なら、「あ」とだけ大きく書いてある文字カードと、あひるの絵に「あ」と小さく添えて書いてある絵カードの2種類があります。
いくつかの文字を混ぜて、数枚ある文字カードと絵カードの中から、どれとどれが同じか子供に探させます。同じ文字のカードを探そうとすることで、子供は文字の形を認識して、覚えていきます。
このような文字を識別する作業(息子にとっては楽しい「かるた」遊びのようなものでしたが)を通して、「かたち」の認識力がアップしたのかな、と想像しています。今から思うと、ひらがなも息子にとっては「図形」だったのでしょう。「かたち」への興味は、その後、カタカナ、漢字へと続きました。文字を覚えることに対して、周囲のお友達より人一倍関心が強かったように思います。
2歳~:「ジグソーパズル」
息子が大好きだったおもちゃの1つに「ジグソーパズル」があります。安く購入できるので、成長に合わせて色々与えました。
幼い時にジグソーパズルのような遊びをよくすると、大きくなってから図形が得意になる効果があると言われています。当時私はそれを狙っていたわけではありませんが、どうやら息子も、ジグソーパズルの知育効果の恩恵に十分あずかったようです。
3歳~:「100玉そろばん」
100玉そろばんは私がイチオシの知育玩具です。
これを生み出した人はすごいと思う! 実に最強のツールです!
100玉そろばんのおかげで、我が子は10進法を視覚的に理解できるようになったと思います。
また数の合成・分解(足し算・引き算)もできるようになりました。
さらに、2飛び、3飛び、4飛び、5飛びなどで、玉を動かしながら数字を唱えることで、掛け算の基礎も身に付いたようです。
3歳~:「くもんのカード」
くもんから色々なカードが出されていますが、そのうちのいくつかを使って、親子でよく遊びました。
子どもの語彙を増やしてあげるためにくもんカードを選んだのですが、親子で楽しくコミュニケーションをとるためのツールともなりました。
くもんカードは表面の事柄(動物の名前だったり、野菜の名前だったり、カードによって様々です)について、裏面に豆知識的な解説が載っています。つまり図鑑のようにも使うことができます。工夫次第で色々な遊びができるのがよいと思います。
私はよくクイズゲームをしました。息子にクイズの出題者になってもらい、裏面の解説を声に出して読みあげてもらうのです。私は解答者で、表面に何が書いてあるかあてるというゲームです。
この「音読」が実はミソです!
脳科学者の川島隆太先生の研究によれば、人は音読をしているときに、脳が最も活性化するのだそうです。もう何年も前のことですが、川島先生と100ます計算で有名な陰山英男先生お二人合同の講演会に行ってきて、話をよく聞いてきました。
語彙を増やすためにと思って使ったくもんのカードですが、実は音読を通して、脳のトレーニングをさせてもいたのですね。我ながら、よいアイデアだったと思います!
5歳~:「ユークリッドパズル」
小学校受験をする子達が使うと聞いたのに刺激され、我が家でも始めてみました。このユークリッドパズルで、息子の図形認識力がかなり鍛えられたように思います。
ユークリッドパズル(「タングラム」という、似ているパズルもあります)は、木製の正方形が7つに分割されただけの、シンプルな、一見つまらなそうな(?)数理パズルです。分割された7つのピースは、いわば7つの図形です。この7つの図形を組み合わせて、出題されている、いろいろなシルエットを作っていくというものです。
私が数学ができないせいもあると思いますが、ユークリッドパズルは、大人でも難しい。息子が「お題」のシルエットを次々完成させていくのを見て、「どうしてわかるの?頭の中はどうなっているの?」と感心したものでした。
5歳~:「くもんの日本地図パズル」
息子がパズル好きだったので、食いつきがよさそうだと思って与えてみたのが「くもんの日本地図パズル」です。各都道府県がパズルのピースになっていて、ピースを正しく置くことで、日本地図を完成させるというものです。
電車が好きだったことから、すでに日本地図に興味をもっていた息子ですが、それがパズルになっているのですから、たまらなく楽しかったようです。
私は息子に都道府県名などを教えた記憶がありません。遊びの中で、自分で勝手に覚えてくれました。
クイズ番組で、都道府県のシルエットから県名をあてるというのが時々ありますが、息子はそれが得意です。「くもんの日本地図パズル」で都道府県の場所を覚えただけでなく、実は各県のかたちまでインプットできたのですね。地理の勉強をしながら、同時に図形脳を鍛える効果をもつのが、「くもんの日本地図パズル」のすごいところです。
小1~:「くもんスタディ将棋」
最年少プロ棋士の藤井聡太七段が将棋を始めるきっかけになったという「くもんスタディ将棋」。藤井七段の活躍で、爆発的な売れ行きだそうです。実は我が子も昔、よくこれで遊びました。(現行のものより古いバージョンですが。)
息子はもちろん、私も駒の動かし方を全く知りませんでしたが、「くもんスタディ将棋」にはすべての駒に動かし方がプリントされているので、すぐにゲームを始めることができました。
将棋にはかなりの思考力と想像力が必要ですよね。自分が打つべき手を決断するために、相手の駒の動きを数手先まで想像しなければなりません。この「動きをイメージする力」は、のちの数学や物理分野の知力に通じるものがあったのではないかと思います。
藤井七段ほどの天才になることは目指さないとしても、「くもんNEWスタディ将棋」には、思考力や想像力を鍛える効果があるのでおすすめです!
小1~:陰山メソッド徹底反復「百ます計算」
息子が志望大学に無事合格したときに、私にお礼を言ってくれました。「小さい時にお母さんが100ます計算をさせてくれたから合格できた」と!
半分冗談だったと思いますが、小学1年~4年くらいの時に100ます計算を繰り返しして、計算のトレーニングを積んだことが、息子には随分印象深かったようです。というわけで、本人によれば、「100ます計算のおかげで東工大に合格できた」らしいです(笑)
でも、あながちそれも間違っていないかもしれません。陰山メソッドの生みの親である陰山英男先生の講演会に行ったことは前述の通りですが、そこで聞いたことによると、脳の活性化のために音読の次によいのは、1桁+1桁などの単純計算なのだそうです。100ます計算で計算力がアップするのはもちろんのこと、脳の前頭前野も鍛えられるということです。
小さい時に100ます計算をすることには、脳を活性化し、のちの高校受験や大学受験勉強に耐えられるような「脳力」を作り上げる効果があったのかもしれません。
理系に育てる知育玩具・教材まとめ
何をしたのが一番良かったのか、決定的なことは分かりません。けれども我ながら必死に、でも楽しみながら、色々頑張ってきたなあ、と思います。
子育て中の親御さん方、ちょっとの工夫でお子さんの将来は変わってくるかもしれません。参考にしていただけたら嬉しいです。
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