ユークリッドパズルとは?
私の息子が好きだった数理パズルに「ユークリッドパズル」というものがあります。
ユークリッドパズルは一見とてもシンプル。木製の正方形が7つに分割されているだけ。けれどもとても奥が深いのです。
バラバラになっているピースを、もとの正方形に戻すだけでも難しい!ピースをひっくり返し、こっちにずらし、あっちにずらし、大人でも試行錯誤します。
なぜこれを息子に与えたかというと、小学校受験をする子達は、図形の力を鍛えるためにユークリッドパズルを使うという話を聞いたことがきっかけでした。息子が5歳頃のことだったと思います。「そんなに効果があるなら我が家でも!」と思い、早速取り組むことにしたのです。
ユークリッドパズルの7つのピースは、正方形が1つ、大きい三角形が2つ、小さい三角形が2つ、台形が2つです。この7つのピースを組み合わせて、無数にあるいろいろな図形を作って楽しむのがユークリッドパズルです。
ちなみにこちらの「NOB パズル ユークリッド」には、101の図形パターン問題が付いています。
その「お題」のシルエット通りになるように、頭をひねって7つのピースを組み合わせるのです。
解答もついているので安心です。
7つのピースは、いわば7つの「図形」です。ユークリッドパズルは、7つの図形をいろいろに合成して、別の図形を作る「数理パズル」と言うことができます。
ユークリッドパズルには、ジグソーパズルと違い、色や絵柄のヒントがありません。
形だけを見て、どのように組み合わせたらどういう別の形になるか、思考しなくてはなりません。
これによって、息子の図形認識力がかなり鍛えられたようです。その証拠に、小学校からずっと図形問題が得意でした。展開図の問題など、大好きでした。展開図を見て、どことどこがどうつながるかなど、頭の中でイメージするのが得意なようでした。
その後も数学がずっと得意で、理系に進んだ我が子ですが、小さい時にパズルで図形と親しみ、遊びの中で脳のトレーニングをしたことが効果を発揮して、今の土台を作っているように感じています。
タングラムとは?
さて、ユークリッドパズルにとても似ている、「タングラム」というパズルもあります。
図形認識力を鍛える点では、どちらも同じ効果があります。
学校の算数では、例えば図形に対角線を引いて面積を求めるというような勉強をしますが、それに直結する図形感覚が、遊びの中で形成されるという効果が期待できます。
タングラムも、ユークリッドパズルと同様、大きな正方形を7つの図形に分けたものです。ただ、7つの図形の形が少し異なります。
タングラムなら、子供向けにいろいろな商品が販売されているので、ご紹介します。
くもんNEWタングラム
子供が喜びそうな、可愛い絵柄の背景にピースを埋めていくようにできています。2ピースのみ使う形から7ピース全部を使うものまであり、幼いお子さんでも簡単なものから始められるように工夫されています。
エドインター能力タングラム
ピースがカラフルです。180度ひねると形を変えられる変形ピースもあり、形の合成・分解能力を鍛える効果があるのが特徴です。簡単なものから難易度の高いものまで、101問の作品例を収録したテキストブックつきです。
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アンパンマン天才脳パズル
20枚のガイドボードがついているので、幼いお子さんでもピースを正しく置きやすいようになっています。問題ブックが付いているので、さらに色々な形にチャレンジできます。
おふろタングラム
なんと、お風呂で遊べるタングラムです!
易しいものから難しいものまで、レベルアップが可能です。17のピースとシルエット絵で遊びます。1つの問題に対して色々なパターンの正解があるので、長く遊べそうです。
「くろくまくんのたんぐらむえほん」
タングラムが絵本仕立てになったものです。
絵本のお話を読みながら、その中に出てくる図形を完成させます。ページをめくるごとに、図形は簡単なものから難しいものへとレベルアップしていきます。
ユークリッドパズル・タングラムまとめ
ユークリッドパズルやタングラムで試行錯誤しながらいろいろな図形を合成して作ることで、子供の脳が鍛えられ、図形に強い子になる効果が大いに期待できます。幼い時にこうした数理パズルを楽しませ、子供の数学的才能を伸ばしてあげましょう!
ユークリッドパズルやタングラムのもう1つの良いところは、大人も楽しめるということです。親子でわいわい言いながら、一緒に頭をひねって取り組むのも楽しいと思います。親子のコミュニケーションのツールとしても、ユークリッドパズルやタングラムをお勧めします!